4/17(水)、大仙市荒又集落の保食(ほしょく)神社のお祭りにお邪魔してきました!




荒又集落は、大仙市南外、由利本荘市羽広、横手市大森町を結ぶ県道30号沿いに位置します。
この日は屋敷桜が家々で満開を迎えていました♪



4月17日は、五穀豊穣を願う保食神社のお祭りです。



住民の方たちが集まり、お宮の中で神事が行われ、神様に舞が奉納されました。

 

玉串を奉納し、今年1年の五穀豊穣や健康を祈願します。

 

お供え物の中には、生きたお魚も。神事の後、住民の方が川に戻していました(^^)
また、境内の大木には、お祭りで使用したしめ縄を巻いておくのが恒例になっています。



お宮の中は馬の絵がたくさんあって、馬頭観音もまつられていました。
子供の頃、この馬に乗って遊んだ住民の方も多かったとか!
昔は農業に「馬」は欠かせないもので、農耕馬はトラクターの役割を果たしていたそうです。
神社の中の馬の絵は、荒又の皆さんの生業の記録でもあるのでしょうね。

 

神事のあとは、自治会館に移動して直会(なおらい)です。
参加者にはお札が渡されるのですが、牛を飼育する方には、牛の絵が記されたお札も配布されていましたよ。



直会で歓談する住民の皆さん。昨年まではコロナ禍で、会食を中止していましたが、
数年ぶりに会食も復活し、会館の中は笑い声が絶えません♪
お互いに元気な姿を確認できる場があるのはいいですね。

 

ちなみに、昔は、お祭りで梵天(ぼんでん)をあげたり、えびす俵を作って練り歩いたりしたそうです。
上の写真は、住民の佐々木勝雄さんがまとめている過去の祭典写真です。
昭和25年、74年前にこの場所で撮影した写真に、梵天を持った大人と子供たちが写っています。



こちらは、昭和53年、えびす俵をかついで練り歩く青年会の男性たち。
写真を見ながら「これ、〇〇さんだよな?これ、誰のじっちゃん?」「あれ、これ俺じゃねえか?」と盛り上がっていました(^^)

 

佐々木さんが保存していた昭和63年発行の「広報なんがい」には、
荒又の人々のえびす俵の俵編み、奉納の競り合いの様子が掲載されていました。
神社を中心とした人の交流が、地域の賑わいのエネルギー源になっていたようです。

1年1年の積み重ねが、地域の歴史を作ってきたんですね。
保食神社のお祭りは、後世の住民に伝えたい地域行事の一つ。
佐々木さんのように資料や写真をまとめてくれると助かりますね。
住民の皆さんの思い出、後世に伝えるツールになってくれると思います!

●おまけ

直会で登場した、山菜「さしぼ」の田楽♪ 甘味噌、みりんをつけて焼いたもの。
荒又ではさしぼをよく食べるそうで、この他にも、おひたし、天麩羅にしても美味しいそうですよ。



お祭りが終われば、農作業が本格化していきます。今年1年、住民の皆さんが健康で過ごせますように(^^)
荒又集落からお届けしました!