琴浦地域の獅子神楽は「琴浦熊野神社御宝頭十二段講中(お頭講中)」によって継承されており、約250年以上の歴史があるといわれています。
にかほ市象潟町の小滝集落から山を下って琴浦地域を含む5集落に伝わったそうです。
小滝集落から伝わった獅子は、いずれも男獅子なのだとか。
当番受け渡しの儀は毎年3月8日に行われており、毎月8日は月次祭(つきなみさい)が行われています。

    
まずは、琴浦地域の産土「熊野神社」の社務所で平成27年度の振り返りや、平成28年度の活動内容などを報告しました。


報告会が終わると、熊野神社で神事が行われ・・・


当番受け渡しの儀が執り行われました。
準備されていたのは大中小の盃。

神前に供えられたお神酒を、まずは小さい盃に注ぎ、平成27年度に当番を務めた大四当番組の当番長が飲み干し、次に平成28年度の第五当番組の方が飲み干します。

この手順を大中小すべての盃で繰り返します。


その隣で、今回参加した皆さんもお神酒をいただきます。


氏子総代の阿部英雄さんがお神酒を大きい盃で飲み干し、最後に掛け軸が受け渡されます。




こちらの掛け軸は、にかほ市平沢地域の生まれである、農聖、斎藤宇一郎が書いたものだと言われています。
乾田馬耕(かんでんばこう)などの方法を導入し、コメの生産性を高めたと言われる人物です。

受け渡しの儀の後は社務所に戻って直会が行われます。

直会では、桜の花が綺麗な場所など、様々な情報が飛び交いました!

毎年、8月の第一日曜日には、熊野神社で獅子神楽の奉納が行われてあり、今年は8月7日に奉納されます!
琴浦地域の獅子神楽は250年以上の歴史を誇り、地域の皆さんによって大切に伝承されています。

以上、にかほ市琴浦地域から「琴浦熊野神社御宝頭十二段」当番受け渡しの儀の様子をお届けしました!

●おまけ

こちらは、直会のときに参加者に配られた「おぼこ餅」。
神前に供えられ、祈祷を受けたありがたいお餅です!