2月18日(日)、男鹿市加茂青砂地域で秋田県立大学(以下:県立大)アグリビジネス学科、地域ビジネス革新プロジェクトチームの皆さんと、住民との交流会が開催されました!
県立大のプロジェクトチームは今年度、加茂青砂地域を対象として、農村漁村における生業及び地域生活の活力ある将来像を提示することを目的として、活動を行ってきました。1年間の活動報告を含め、住民らへの感謝もこめて交流会を行いました。
それでは、当日の様子をお届けします♪
※学生たちの地域内でのフィールドワークの様子についてはこちら→秋田県立大学生とともに、男鹿市加茂青砂地域をフィールドワーク!!

前半は、学生たちが活動報告の発表を行いました!

1年を通して、住民から聞き取ったことや体験したことなど、ほんの僅かですが、頭の体操をしてまとめたものを報告します!と、前置きがありましたよ。

    


今年度は今後の集落の持続性に関する課題について考察することを目的に、集落の住民生活、食生活、他出子との交流頻度、生活・医療インフラについて聞きとり調査を行いました。それをもとに、集落の社会関係をまとめ、住民の主要な活動範囲(上写真図より)は第2社会地区(自然村)であるのではないかと考察したようです。


また、夏季合宿を行い、環境美化班、民族資源班と二班に分かれ、前者は地域の危険箇所や避難経路の確認、後者は集落の歴史や寺社仏閣、石碑、空き家などについて調査を行ったそうです。
また、蔓あみ体験やエゴづくり体験をして、地域の伝統文化も学んだようですよ♪

   
これらの調査や体験をもとに、加茂青砂の課題や今後の展望について総括して、発表を締めました。
この日、参加した皆さんも最後まで真剣な眼差しで、学生の発表に聞き入っていましたよ(^^♪

   
報告会の最後に参加者からの感想コメントがありました。
昨年夏から加茂青砂地域の耕作放棄地の開墾を始めた「境界なき土起こし団」団長の齊藤さん(写真左上)、「学生の発表が素晴らしかった、学生さんたちのアイデアと我々がやろうとしているイベントでコラボできるのではないかと、聞いててワクワクしてきました!」と述べ、さらに、「ここで研究して加茂青砂に関わったことで、卒業してから、いつかはここに移住しようと思いますか?」と学生さんに質問も飛び出しました^^
「私は景観の良い田舎が好きです。どのような職業に就くかにもよりますが、加茂青砂は景観がよいから、可能性はゼロではないと思う。ほかの農村に移住するかもしれないけれど、何らかの形で関われたらいいなと思います。」と、学生から回答がありました。
齊藤団長は、学生さんが移住というものをどのように考えているのか興味があったようです。
また、菅原前区長(写真右)からは、「学生さんに調査してもらったことには感謝いたします、この結果をどのように生かしていくか、有効にしていくかが大切だと思います。ぜひ、皆さんに力を貸してほしい。」とのコメントがありました!
来年度も、多少メンバーが入れ替わるそうですが、引き続きプロジェクトは継続するようです。さらなる発展があるとよいですね♪

そして、いよいよお待ちかねの『交流会』が始まりました^^
    
まずは“乾杯”から!ご発声は住民で政運丸船長、大友さんです。笑顔あふれるご発声にこちらもホッコリ♪報告会の少し緊張感漂う気配も一気に和みましたよ(^^♪

さあ、そして演芸会が始まりました。
●学生による昭和・平成アイドルダンス
   
ピンクレディにラッツ&スター!!
 
場内、大盛り上がりです♪

そして土起こし団も演芸披露!
●国定忠治~死闘に向かうの場


  
“本気度”がすごかったあ(^^)

   
加茂青砂の歌声自慢の美声披露のあとは、
おまちかね、「キョータ」さんによる加茂青砂のご当地ソング「加茂の青砂でダダダコわっしょい」の披露です


   
場内の皆さんで手拍子、大合唱!
そして「キョータ」さんからは素敵なメッセージもありましたよ♪
『人生、1回は必ず失敗があるものです。何かやろうと行動すると必ずネガティブなことを言ってくる人がいますが、それは少数派です。何かをやろうと思う人の気持ちがぶれていなければ良いことで、チャレンジあるのみです!』
学生さんたちには、だい~ぶ響いていたようでした(^^)/

  

  
住民の皆さん、本当に楽しそうでした(^^) 学生たちともいろんな話ができて嬉しそうでしたよ♪

「こういう催しが毎月1回あったら最高だな。今日は本当に楽しい♪」、「ここは若い世代がいないから、学生たちが来てくれたときは、嬉しくて大いにもてなした。張り合いもでてきていたなあ。」などと住民の声が上がっていました(^^♪
加茂青砂地域は漁業で生計を立ててきた方がほとんど。漁師さんが多い町です。この日、参加した男性陣の中にも漁師の方がいて、ご自分たちの職業に誇りを持っているようでした。

また、加茂青砂集落の副会長兼事務局の土井さんは、「学生と一緒の特産品作り」や「耕作放棄地を開墾するグループ」との関わりで、「限界集落の今後」に小さなほのかな明かりが灯った、そんなことを思い描けたイベントだったと思うと話してくださいました♪

境界なき土起こし団」の来年度の活動も盛りだくさんのようです!学生さんたちのプロジェクトとあわせて、この先、どんな展開が待っているのか、本当に楽しみですね(^^♪

おまけ(^^♪

学生の発表の後、社会学(主に民俗学)専門の県立大の重岡教授から、加茂青砂の民間信仰についてお話しがありました!
庚申塔(こうしんとう)が造立されていたということは、加茂青砂の開基は中世にまで遡ることを意味するそうです。
そして、村落の威容を保てるほどに豊かな生業(漁業など)で、住民が暮していたことを今に伝えているのだとか。
「加茂青砂は民族文化の宝庫です。失くしてはならないのです!」と力強く話されていました。



     
この日の会場は地域にある「男鹿リゾートホテルきららか」!
海沿いに隣接するホテルからの夕日と夕焼けの眺望。冬は滅多に見ることができない貴重な画となりました(^^)

以上、男鹿市加茂青砂地域からお届けしました(^^♪