11月16日(木)、湯沢市横堀地域の横堀交流センターで湯沢翔北高校雄勝校の2年生の生徒さんが、桜の枝を使った「えんぴつ作り」を行いました♪ 総合学習の一環で、横堀地域づくり協議会(以下:協議会)の皆さんから教わりながらの制作作業となりました!

   
横堀地域の国道108号線沿いの「役内川の桜並木」は樹齢70年前後のソメイヨシノが約220本植えられていて、「おしら様の枝垂れ桜(写真右)」とともに地域のお花見スポットになっています。
毎年、春になると協議会の皆さんで、桜並木のゴミ拾いや、雪で折れた枝などを拾い、環境整備に取り組んでいます!

 
この雪で折れた枝などが相当な量になり、捨てるしかない「厄介者」となっていましたが、協議会では“厄介者を資源にしよう”という取組を、令和2(2020)年から始めました。^^
桜の枝をチップ化する機械を導入して、チップを肥料に活用したり、桜の枝を使ったえんぴつ作りを
行っています。


このような環境保全活動が評価され、他の模範となるような個人や団体に県が贈る今年度の「環境大賞」にも、選ばれました!

そして、こうした取組を地元の子どもたちにも知ってもらおうと、昨年から、子どもたちにえんぴつ作りを教えています。昨年は地元の雄勝中学校3年生の生徒さんへの体験授業でしたよ。詳細は下記からご覧ください。
(参考)→ 厄介者を資源に!湯沢市横堀地域で「桜の枝」のえんぴつ作り(2022年11月掲載)

    


この日の午前中は、事前に準備していた桜の枝のチップを、桜の木の下に肥料として撒きました。そして、このチップを使って翌日は、燻製づくりの予定とか。交流センター前の「よりみち菜園」で収穫したサツマイモもチップを燃料にして焼き芋にしてみるようですよ^^

   

    
さて、協議会の方々はすでに作業の準備を済ませています。
高校生たちが到着すると、早速、協議会の酒樹(さかき)さんから、このような取組を行っている説明とこの日の作業工程について話がありましたよ。

    
時間の都合上、えんぴつとなる桜の枝は、すでにその長さに準備されていて、先端がえんぴつの形になるように削る作業から始まりましたよ。

   


「ベルトサンダー」ど呼ばれる電動のやすり機で、桜の枝を慎重に削っていきます。
電動とはいえ、操作は容易ではなく、まして初体験ということもあり、「難しい!!少し怖かった。」、「大人の方に手伝ってもらいました。」という声が多かったかも(^-^; 
でも、皆さん、ケガをしないよう慎重に真剣に取り組んでいましたよ(^^)
 
   
えんぴつの芯を入れるため、桜の枝に電動ドリルで穴を開けてくれたのは協議会の方々。
   
開いた穴にボンド(接着剤)をぬりつけ、そこにえんぴつの芯を差し込んでいくあたりから、段々と生徒さんたちの表情もゆるやかになり、
     
最後の工程は、えんぴつの持ち手にひもを付ける作業で、教えてくれるのはお母さんたち。
「若い人たちと話をする機会は滅多にないので、こういうときに元気をもらえて楽しいよ♪」と、張り切っていました。

   


この頃には、生徒さんたちも自分で作ったえんぴつの完成を楽しみに、ワクワクするような気持で取り組んでいました(^^♪

    
仕上げは、えんぴつの持ち手の部分にキッチンペーパーで磨きをかける作業♪
桜の枝は、磨けば磨くほどツヤが出て、光ってくるのだとか。
とても素敵な作品が出来上がりましたよ(^^)


女子は、えんぴつに付けるひもの色にも、こだわりがありました。
満足気な表情と素敵な笑顔が、私たちまで楽しくさせてくれましたよ(^^♪
「地域の文化にふれることができるのは、とてもうれしい♪こういう機会があって良かったです。」と、話してくれました!


横堀地域づくり協議会の事務局長、酒樹正喜さんは、「えんぴつ作りをどんどん広めていきたい、地元の子どもたちだけではなく、老人クラブの皆さんにも体験してもらった。この先、商品化できたら素晴らしい取組になると思う。」と話してくださいました。

厄介者を資源にした取組は、地域に笑顔の交流をもたらしているようです!!
この先も、さらに面白いアイデアで厄介者が色々なところで活用されていくと良いですね(^^♪
以上、湯沢市横堀地域からお届けしました!

●おまけ(^^♪
    


えんぴつ作りの後、地域のお母さんたちの手料理をいただきましたよ♪
寒天に、芭蕉菜(ばしょうな)の漬物とナスの漬物。とても美味しかったです(^^♪
ありがとうございました!