7月5日(水)、能代市上町地域の「夢工房咲く・咲く」で、「お茂ちゃんの料理教室」が行われました♪
地域に伝わる郷土料理を次世代に伝えていきたいと、上町自治会長、能登祐子さんの提案で、令和2(2020)年度から、ほぼ毎月1回、開催しています!講師は「ときめき工房・ねま~る」代表の“お茂ちゃん”こと佐々木茂子さんです。
この日のテーマは「あさづけ」♪秋田ならではの、お米を使った夏にぴったりのデザートでした(^^)
それでは、当日の様子をお届けします。

    
「あさづけ」(写真左上)は、お米を使った、涼しさを感じさせてくれる酢の物料理です。
秋田県内で広く親しまれているものですが、(地域によっては呼称が違ったりします→「こざき練り」や「粉なます」など)、昨今は作り方を知らないという方も増えてきているとか。そのため、今回は夏に食べたくなる「あさづけ」になったようです。

  

  
材料は、いたってシンプルです。
うるち米(米粉を使用する地域もあります)、砂糖、塩、水に酢。これにトッピング用として、この日は、きゅうり(茂子さんの畑で朝採りしたもの)、みかん缶詰、そしてなんと地元ならでは「東雲羊羹(しののめようかん)」でしたよ!販売元が180年以上の歴史に幕を閉じたばかりで、今となっては貴重なものになりました。この日のために、ねま~るスタッフの方が、東雲羊羹の販売最終日に、雨の中、一時間ほど並び、やっと手に入れたそうです。お疲れ様でした!

 


早速、開始です!
3時間以上、水に浸したお米に、分量の水を入れ、ミキサーにかけます。本来は、すり鉢で水切りしたお米を米粒が少し残るくらいまで、すりつぶすのですが、この日は時間短縮のため、家電の力を借りましたよ(^^) 

そして、これを火にかけていきます!
  
かきまぜながら、弱火でゆっくりと、ゆっくりと。。。
これに、一番、時間がかかります。焦がさないよう、固まってくるのを待ちます(^-^;

  
かき混ぜること、10分少々、やっと、ほどよい硬さになりました!少し根気がいる作業ですね(^-^;

 
あとは、トッピングをして「あさづけ」の完成です!

この日はもう一品、茂子さんから教わりました。
    
小麦粉、たまご、砂糖、牛乳、塩少々で作る「むぎ巻き」です。
小麦粉の生地をくるくると巻くところから「むぎ巻き」と呼ばれているそうです。クレープとお餅のちょうど中間のような食感がします。一気にほおばるも良し、一枚一枚はがして味わうのも良し。素材が持つ自然なおいしさをいかした、優しい味が魅力です。



こちらは完成品!色が違うのは、野菜のペーストを生地に混ぜたものです。

  

  

   
フライパンに火をつけ温まったら、生地を薄く流しいれ、蓋をします。焼きあがったら巻いて、また次の生地を薄く流し込み、だし巻き卵を作る要領で巻いていきます。
生地を全て巻き終えたら、最後に巻きすで巻いて、適度に固まるまで待つと完成です♪

約一時間半の講習が終わり、お待ちかねの食事タイムがやってきました(^^)
   
盛り付けが“おもてなし料理”のようでした♪ 「あさづけ」の他、笹に包まれた五目飯、なすの味噌和え、わらびのおひたし、そしてこちらで夏によく食べるという「赤ずし」も、事前に茂子さんが準備していました!
※「赤ずし」については過去のブログをご覧ください→“シゲちゃんの料理教室”で「赤ずし」づくり♪ 
写真を撮っていたら、思わず取材班のお腹も鳴っていました(^-^; 


料理教室に参加した皆さん、“おいしい、おいしい”と口々に連発していましたよ(^^)
「夏になると食べたいと思っていても、作り方がわからず、スーパーで買っていたのよ。今日で覚えたから、これからは食べたいと思ったときに作れるわ♪」とか、「集まりがあったときの持ち寄りレパートリーが増えてよかった^^」などの声があがっていましたよ(^^♪


昔は、祝儀や不祝儀のお膳料理にあがっていた「あさづけ」。
時を経て、女性たちの集まりの持ち寄りにも、よく使われるようですが、この郷土料理が次の世代にも受け継がれ、喜ばれるものであってほしいなと願います(^^)

おまけ(^^♪

「夢工房咲く・咲く」の庭に咲いていた“ガクアジサイ”♪季節感満載でした。


上町地域の女性部「すみれ会」の美化活動の花壇です。
自治会でダンボールやペットボトルの資源ゴミをまとめ、その収入を利用して花の苗を購入しています。多くの人々の目に触れる場所に設置しています。

以上、能代市上町地域から集落活動コーディネーターがお届けしました♪