湯沢市岩崎地域の、ふれあいセンターかしま館で「恵比寿俵作り講習会」が行われました。
当初は昨年12月に行われる予定でしたが、この冬の大雪による除排雪作業で大幅に予定が変わりました。全3回(12/13、2/7、2/14)にわたって行われた講習会は、無事に終了。
その様子をかしま館からの提供写真で、お伝えします。^^

岩崎地域で毎年行われる「初丑(はつうし)まつり」は、冬の裸まつりとも言われ、この恵比寿俵を男性たちが担いで地域の水神社(すいじんじゃ)に奉納します。
「初丑まつり」については、こちらをご覧ください。

初丑まつり実行委員会では、近年、地域のどの町内でも恵比寿俵の作り手が高齢化し、減少してきたことを懸念して、地域の大事な行事を伝承していくために、この講習会を開催することにしました♪
講習会は平成21(2009)年にも一度、開催されていますが、なかなか技術の伝承までにはいたらなかったようです。今年度は新型コロナウィルス感染防止のため、初丑まつりを開催できなかった経緯もあり、今回は、作り手の技の伝承をじっくりと時間をかけて行いました。


講習会を開催したもう一つの理由は、例年、地域に祀られている「鹿島様」の衣替え行事である「鹿島祭り」がコロナ禍で中止になったため、衣替えのために準備しておいたワラが大量に余ったことです(^-^;
岩崎地域の「鹿島様」についてはこちらをご覧ください。

 
左上の写真は、「俵網み機」です。これでワラを編んでいき、束にしていきます。昨今、この機械も不足してきているようで、かしま館では自治会議通信などで呼びかけ、持っている方を探しています。

 

 

 


実行委員会では、一連の流れと、部品の作り方をビデオに収めました。岩崎地域の各町内が自力で恵比寿俵を製作できるように、6町内(緑町、栄町、末広町、松並町、清影町、成沢)に配布します。

かしま館のスタッフは、「見てくれは悪いですけれども何とか形になってくれました。」と、話しておりましたが……初めての方たちが製作したとは思えないほど、とても立派な出来栄えだと思います(^^♪
ちなみに、過去の初丑まつりの際に奉納された恵比寿俵は…
 
こんな感じです!各町内の恵比寿俵は同じように見えても形が微妙に異なっているようです。受け継がれている技が町内によっては多少違うのかもしれませんね。

今年の年末には、初丑まつりが行われ、岩崎地域に「ジョヤサ、ジョヤサ」の甲高い掛け声が響きわたることを強く祈念しています。^^

以上、湯沢市岩崎地域からお届けしました♪