大館市にやってきた取材チームですが、あれ?竿燈?確か8月上旬に終わったはず…???
よく見ると…提灯ではなく絵灯篭!
これは竿燈ではなく大館市比内町・中野地域に伝わる「中野七夕」。
お盆真っただ中の8月13日、この伝統行事を見に中野地域にお邪魔してきました!
竿燈の提灯はみな同じ絵柄ですが、中野七夕の絵灯篭はぜ~んぶ違うんです。
子供たちが描いた力作揃いの絵灯篭は、アニメのキャラクターから比内町のマスコット「まねきどり」まで様々。木の枠で作られた絵灯篭は全国的にも珍しく、「町内安全」「火の用心」「家内安全」と願い事が書かれた絵灯篭は七夕の風情を出していて、中野地域の独自性が現れている伝統行事だと分ります。
中野七夕はは戦国時代、比内一帯を治めていた浅利勝頼が中野城を築いた頃から始まったと言われています。しなりの利いた鉢で大太鼓の音を集落に響きわたらせながら、絵灯篭と共に練り歩きます。子供たち楽しそう!
昭和10年代に一度途絶えた中野七夕ですが、地元の若者たちにより昭和52年に見事復活。
その後、現在の中野七夕保存会が活動を継承し現在まで伝えられてきました。
中野七夕は五穀豊穣を願う伝統行事。
夜空に浮かび上がる絵灯篭と、賑やかな人々の姿を見れば、
盆に戻ってくるご先祖様たちも、自分達も行ってきた七夕が続いている姿に
ほっとするのではないでしょうか?
お祭りの最後は、中野七夕保存会の会長さんと中野町内会長さんの「今後も七夕を続けていきたい!」という挨拶で締めくくられました。
今年は小学生から大学生まで多くの若者が参加し、中野のメインストリートは人であふれ返りました。
中野地域からの報告でした!