今回のブログは、マタギと番楽の里、北秋田市・根子(ねっこ)集落です!
10月6日(日)、ガイドと共に根子を散策する体験ツアー「根子フットパス」が開催されました。
来年、秋田県で開催する「国民文化祭」のプレイベントです。
取材班も、たっぷり根子を満喫してきましたよ!
まずは、内陸線「笑内(おかしない)駅」で受付。
準備運動後、根子の入口「根子トンネル」へ!
昭和50年(1975年)に完成した根子トンネル。歴史の時を刻むような重厚なプレートです。
総延長575.8m。集落の生活道路としても使用されています。
外界から隔離されているせいか、気温も低くひんやり。
どこか外国の遺跡の中を歩いているようでした!
トンネルを抜けると、根子集落の眺望が広がります。気持ちいい~♪
ガイドの渡部さんが、集落入口にある「庚申(こうしん)様」の場所で「マタギ鉄砲隊」や「庚申様」の解説をしてくれました。
マタギの里として知られる根子ですが、
戊辰戦争の際には、マタギの狙撃術が注目され、鉄砲隊も組織され活躍したそうです。
ちなみに、庚申様の隣は墓地。生者と死者の境目に立っているんですね。
また、集落に悪い物が入ってこないよう「道祖神」の意味があるそうです。
今回は2グループに分かれての散策。
1班のガイドは戸嶋喬さん(写真左の中央)。
旧西根商店。NPO法人ゼロダテ・メンバーの写真を展示しています。
児童館で昼食タイム。
メニューは「サワモダシ(ナラタケ)」「なめこの味噌汁」「おにぎり」「ナッツ」「クロモジ茶」。
クロモジ茶は「とりきしば」という木の枝葉を使ったお茶です。
冬場に履く「かんじき」に使用される木で、最近は「高級つまようじ」にも使われてます。
そして根子といえば、漬物「ナッツ」。
しその実、ミズのコブ、塩漬けキュウリ、キク、ショウガ、サワモタシを使用します。
ご飯にかけても良し、お酒のおつまみにしても良し、美味しいですよ~。
昼食後は、古民家・二又荘、根子神社などを見学し、さらに散策。
道ばたに咲く花が集落を彩っていました♪
こちらは、菅江真澄の標注。根子は、江戸時代の紀行家・菅江真澄が訪れた地です。
著作「みかべのよろい」に「佐藤利右衛門と云う地主の家に宿を借りた」と記しています。
真澄もこの場所から集落を眺めたのかもしれません。
そして番楽鑑賞会場の「旧根子小学校」へ。下駄箱がいい感じ♪
国重要無形民俗文化財指定の「根子番楽」から
「露払い」「翁舞」「鞍馬」「曾我兄弟」「鐘巻」の5演目を観賞しました。
スピード感あふれる根子番楽は迫力満点です。
初めて根子番楽を見たという秋田市の男性は、
「しっかり練習をしているのがちゃんと分かる。とても素晴らしかった。また見に来たい」と話していました。
多くの人を魅了した番楽鑑賞は、拍手喝采で幕を閉じました。
フットパス終了後、参加者は内陸線で帰宅していきました。
根子を満喫した1日、広域連携推進員のリポートでした!
●おまけ
番楽の里を感じさせる風景がちらほら。
そして大好きな栗がた~くさん!西明寺栗クラスの大きさですよ。
「いいお土産ができた」と参加者の男性も大満足でした。