8月13日(日)、能代市の梅内地域で郷土芸能が披露されました!
当日の様子をご紹介します♪
梅内の郷土芸能は、約400年前、水戸藩主だった佐竹家が秋田への国替えの際、
家臣が殿様を慰めるために踊ったものが伝わったといわれ、
お盆の13日の夕方、先祖供養、五穀豊穣を祈り、
善徳寺と梅内聚落会館で披露されています。
では、梅内地域のお盆の様子をご紹介していきましょう!
まずは善徳寺。
最初の踊りは「獅子舞」。
雌の獅子を雄2匹が取り合う内容で、今風にいう三角関係(^^;)
右の「棒術」は、戦いが始まることを知らせる内容になっています。
こちらは「子供奴(やっこ)」。
最年少の踊り手は3歳!(^^) 一生懸命踊りましたよ♪
続いて「大人奴」。
「とーざい!(東西)、“もみじ奴(やっこ)”頼む!」と、
「東西」の掛け声と一緒に演目名を叫んで踊ります。
こちらは、「馬引き唄」。暴れ馬をなだめる唄です。
馬は生活に欠かせないものでした。
馬引き唄を唄った藤田孝一さんは
「昔は、山から切り出した天然杉を、馬十数頭で引っ張ってきたもんだよ。
農作業の時はトラクター代わりに耕起や代掻きに使ってた」と話していました。
馬引き唄は、馬の産地として知られる梅内地域ならではの演目ですね(^^)
そして……
勢いよく走ってきた「駒(こま)」!
一番のメイン「梅内駒踊」です。
東西に分かれた「駒」が、腕や足を振り上げながら飛び跳ねます!
鎧の跳ね上がり方を見ると、踊りの激しさがわかりますね。
駒踊は動きが激しいので、中高生を中心に若者が担っているそうです。
善徳寺での踊りを終えたら、行列を組んで梅内聚落会館へ!
たくさんの住民の皆さんがお待ちかねです(^^)
あたりもとっぷり暮れてきました。
お殿様も、こんな雰囲気の中で芸能を見て
楽しんだのではないでしょうか(^^)
梅内郷土芸能保存会ではお盆前の5日間、練習を重ねて本番に臨んでいます。
踊り手の中には帰省中の大学生・社会人もおり、
梅内出身で、現在、能代市中心部に住む男性は、
駒踊のために13日に戻ってきているそうです。
「衣装が重くて踊ると汗だくになって大変なんですけど(笑)
たくさんの人に見てもらいたい」と話していました。
上の写真は踊りが終わった後の親睦会の様子♪
梅内が位置する二ツ井地区は、「ささら」「獅子」などの郷土芸能を
10団体近くが受け継いでおり、二ツ井出身者でつくる「東京二ツ井会」の
総会アトラクションで、各団体が順繰りで披露するのが恒例になっているそうです。
だいたい10年に1回ペースで、各団体が東京に故郷の踊りを披露しに行きます。
現在の駒踊の衣装は、十数年前、東京二ツ井会での公演の際、
梅内地域の女性たちが手縫いでつくったもの。
松竹梅、稲穂、あやめ、椿などの模様で四季を表現しています。
綺麗ですね~♪
梅内が次に東京公演を行うのは平成31年になります。
保存会の野呂正武会長は「東京公演を目標に頑張っていきたい!」と
話していました。
梅内の郷土芸能は、秋の「能代市民族芸能発表会」でも
披露されるので、ぜひご覧くださいね♪
梅内地域からお届けしました!