8月20(日)、大館市釈迦内地域の長面袋(ながおもてふくろ)集落で
「人形祭り」が開催され、取材班も参加してきました!
長面袋集落からの提供写真と共に、2編に渡ってご紹介します!
釈迦内地域は19の町内で構成され、その中の1つ、
長面袋集落には39世帯が暮らしています。
地元の人は自分たちの集落を「袋(ふくろ)」と呼ぶそうです(^^)
人形祭りの「人形」とは道祖神のこと。
集落の3カ所にはお堂が設置され、木と藁で作られた人形様が祀られています。
昔の人々は集落の境に人形を祀ることで、
疫病などが地域に入ってこないよう願ったそうです。
この風習が今も受け継がれているんですね。
●人形祭り
集落を1年間守ってきた人形様の衣替えを行い、
山車に乗せて集落を練り歩き、五穀豊穣・無病息災を祈るのが人形祭りです。
毎年、8月20日前後の土日に行われています。
こちらが長面袋の3体の人形です。
「とーさん」「かーさん」「こども」という名前がついています。
烏帽子をかぶっているのがお父さん(右)。
普段は「上」「中」「下」のお堂に、それぞれ祀られています。
人形を集落会館に移して、藁の衣をはずし、塩で清めて燃やします。
この日は、人形様は骨組み(木づくり)のみになります。
この時、1年間集落を守ってくれた感謝を表すため、
子供たちがお囃子を奏でます。
夏休みに入ってから週4回ペースで練習を重ねてきたそうです!
お祭り当日は、1軒から最低1人の住民が集まって、
朝8時から人形の衣替えを行います。
人形の大きな「手」の付け替えは技術が必要な作業。
88歳、90歳になるおばあちゃんたちが、若手に教えながら作業します。
出来上がった手を見て「まだまだだな~」
「今年は最高の出来映えなのに!」と笑いが起こっていました(^^)
会館の中では、女性たちが人形に飾る旗や灯篭に
「五穀豊穣」「無病息災」「家内安全」「交通安全」などの
願いごとをきれいな文字で書いています!
衣替えも完成間近。
この時、大事なのが、人形の中に「五円玉」を入れること。
五円玉は人形の「魂」。
この作業だけは「絶対怠るな」と言われています。
この日は30度を越す真夏日でしたが、
暑さに負けず、練り歩きの準備が完了しました!
後編に続きます!