3月21日(水)は春彼岸の中日。
北秋田市や上小阿仁村では、「万灯火(まとび)」と呼ばれる
先祖供養行事が、各地で行われています。

01_巻渕集落の万灯火

前編では北秋田市・根森田集落の万灯火をご紹介しました。
後編は、同市の巻渕(まきぶち)集落の様子をリポートします!

02_墓地に人が集まっている

午後5時過ぎ、巻渕集落の墓地には、たくさんの住民の方が集まっていました!

03_万灯火の準備

鉄線上に缶をくくりつけ、万灯火をつける準備中です。
「万灯火は油を使うので危ないから、
地面に雪が残っている季節だからこそできる行事」なんだそうです。

04_巻渕の三浦会長 05_平成25年の万灯火

自治会長の三浦米蔵さんが、
巻淵集落の万灯火について教えくれました。
三浦さんが持っているのは、平成25年の万灯火の写真です。

06_太鼓を打ち鳴らす

平成25年頃までは、墓地向かいの大久保山の山頂に灯りをつけるため、
春彼岸の中日に雪をかきわけて、山頂まで登ったそうです。

地元の皆さんは大久保山を「天ケ台(あまがだい)」と呼んでいます。
集落の橋で太鼓を打ち鳴らし、「万灯火がついたよ~」と住民に知らせました。

「昔は、山の上に、じいさんも、わけもの(若者)も
みんな油しょって、登ったもんだよ」と話していました(^^)

07_墓地に灯りがともる 08_山頂に灯りがつく

09_お話を聞いてる間に万灯火がつく

お話を聞いているうちに、万灯火がつき始めました♪

10_県道沿いの万灯火

万灯火は、この地で生まれ育ち、亡くなった人を供養する行事。
「お墓の中の皆さんも、喜んでいるんじゃないかな」と話す、
地元のお母さんの言葉が印象的でした。

11_月が出ていた

集落活動コーディネーターが、巻渕集落からお届けしました!