荒又 生きもの調査

7月4日(水)、大仙市・荒又地域で、JA秋田おばこ南外営農センターと大仙市立南外小学校が主体となり「田んぼの生きもの調査」が行われました!

今年で9年目を迎える田んぼの生きもの調査は、南外小学校の4年生を対象に行われており、地元の田んぼを借りて、どのような生きものが生息しているのかを調査しています!

皆で田んぼの生きもの調査

まずは参加した児童13人が田んぼへ入り、カエルなどの水生動物を捕まえます。

たくさん捕まえられたかな?

「いっぱい捕れた!」と見せてくれた虫かごには、水生動物がたくさん!

皆で捕まえた生き物を集めています

一度、荒又の集落会館に戻って、みんなで捕まえた水生動物を集めていると……
小さなカエルがぴょこぴょこと飛び出してしまいました!
「あっ、カエルが逃げてる!」
「捕まえて~!」
「かわいそうだから、このまま逃がしてあげよう」
このような優しい声も聞こえてきましたよ。
小さな生き物と触れ合うことによって、子供たちの慈愛の心も育まれているように感じられました(^^♪

その後、「水生動物班」「陸生動物班」「植物班」の3つの調査チームに分かれて、それぞれ採集を行いました。

植物班  陸生動物班

採集が終わると、JAの職員が先生となり、一緒に図鑑を見ながら捕まえた生物の名前を調べました!

こちらは、採集した植物の名前を教えてもらいながら、興味津々の植物班です。

植物班

植物

「これはキツネノボタン」
「こっちは、ギシギシ」
「なんでこんな名前がついたんだろう」
「面白いね!」

水生動物班は、なんと東北サンショウウオの子供を3匹捕まえました。

水生動物

昨年も見つかった東北サンショウウオ。
もしかしたら、子供たちと遊びたくて出てきたのかもしれませんね(*´艸`)

東北サンショウウオ

「かわいい」と子供たちから大人気でした!

こちらは陸生動物班。バッタや蝶など、いろんな虫を捕まえました。

陸生動物班

クワガタムシ

草むらを探せばクワガタも捕まえられちゃうんですね!

9年間、子供たちの生きもの調査を見守ってきた佐々木幸博さんは、
「子供たちが調査のため来てくれるようになってから3、4年は、実は戸惑っていました。なぜなら自分たちも生き物のことに関しては知らないに等しかったから。子供たちと一緒に勉強することで、それまで気にも留めていなかった雑草にも名前があって、たくさんの種類の生き物が住んでいることを知りました。地域にはホタルが生息しているんですが、ホタルが食べるものが地域にあるからこの地で生きることができるんだと、この調査を通じて知ることができ、自分たちもとても勉強になっています」
と、コメントしてくれました!

同じカエルに見えても、種類に違いがあったり、普段、草としか呼ばないものに、綺麗な名前や変わった名前が付いていたりすると、なんだかおもしろいですよね!
図鑑を熱心に調べていた子供たちの目がキラキラしていたのが印象的でした♪

以上、大仙市・荒又地域から、集落活動コーディネーターがお届けしました!

●ピックアップ!
こちらの写真に写っているのは、なんの植物か知っていますか?

マコモダケ栽培中

その正体は「マコモダケ」。
昨年から、荒又地域の有志が栽培を始めています。
山から染みてくる綺麗な水が流れ込む場所で栽培していて、常に水が流れ込んでくるため、土が乾くことなく栽培できるのだとか。

マコモダケの可食部はタケノコよりも少し柔らかめの食感が特徴で、ビタミン、カリウム、食物繊維など栄養分が豊富な食材です。
中華料理に使われる食材として知られていますが、家庭でも炒めものなど、簡単に調理ができます。
イネ科の植物なので、稲刈りの時期がちょうど食べごろ。
マコモダケの収穫が、今から楽しみですね(^^♪