男鹿市五里合(いりあい)地域の中石(ちゅういし)集落で、
平成30年の大晦日、ナマハゲ行事が行われました!
上の写真は、当日のナマハゲの様子です。
写真を提供してくれたのは、中石自治会長の鈴木和俊さん。
中石といえば、北東北最大の和梨の産地♪
現在、中石の梨農家の皆さんは、梨の木の剪定作業の真っ最中です。
この作業は2月いっぱい続くそうです。
1月12日(土)、鈴木さんからナマハゲの思い出をお聞きしました♪
以下の文章は、鈴木さんのコメントです(^^)
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「子供の頃、大晦日の夜になると、ナマハゲが来て勉強をしていない子供や、
いつも泣いている子供を連れて行くと聞かさていたので
怖くて、いてもたってもいられませでした。
ナマハゲが自宅に訪ねてきて、自分を連れ行こうとすると、
必ず父親が助けてくれました。
子供ながらに父親は、ナマハゲよりも偉いし、強いと思っていました。
今年(※)のナマハゲは、ユネスコの無形文化遺産に登録されましたが、
中石では、なんら変わりなく、今年の稲の藁でケラを編み、
赤鬼 青鬼一組で六匹のナマハゲ三組で家々を練り歩きました。
※文中の「今年」表記は、平成30年をさします。
私の地区のナマハゲは、若くて威勢のいいナマハゲです。
ナマハゲになる若者は、地区に住んでいる者もいれば、
大晦日のナマハゲ行事に参加するために実家に帰って来る者もいます。
『ナマハゲさん今年も、よく来てけだしなぁ』と歓迎されると嬉しいものです。
中石では、子供には「怠け者いねが」「悪い子いねが」、
高齢者には「まめでいろよ(元気でいろよ)」と声をかけます。
若いナマハゲには、教えたわけでもないのに、
帰る時に「来年、また来るから『まめ』でいれよ」と
声を掛けていく姿は頼もしくみえます。
ナマハゲの子供たちが、成長して、またナマハゲになり、
中石の行事を、誰が教える事なく伝わっていくと信じています」。
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鈴木さんのコメントからは、ナマハゲになる若者が、
集落の先輩たちの姿から、ナマハゲの所作を教えられてきたことが
伝わってきますね(^^)
こちらは中石にあるお堂です。
狛犬にナマハゲのケラ(稲藁)がかけられています。
鈴木さんは「狛犬が寒そうで可哀想だから、ナマハゲのケラをかけてやるんです。
このケラは1年かけておいて、来年の元旦に燃やします。
中石のナマハゲは、とても優しいんです。」と話していましたよ。
鈴木さん、ありがとうございました!
中石集落からお届けしました!