3月3日(日)、藤里町中通地域で、そば打ち体験を実施しました!

そば打ち体験は、「冬場に何かやらないと」と、中通地区活性化推進協議会が企画して4年前から開催しています。
最初の2年間は、藤里町粕毛地域の方を招き、そば打ちを指導してもらいました。
それからは自分たちで勉強しながら、そば打ち体験に臨んでいます。
今年のそば打ち体験には、藤里町の地域おこし協力隊の鈴木さんを含む、13名が参加しました!
3歳の男の子も参加し、えびす顔のお父さんたち♪

そばを打ちながら、「今日は○○くんが主役だぞー、んめ(おいしい)もの食わせてやるからな~!」と、張り切っていました!

そばの代表的なつなぎといえば、小麦粉が挙げられますが、中通地域では山芋を使います。

●山芋伸びる!

そば打ちを教えてくれた粕毛地域では、つなぎに豆の粉を使いますが、中通地域の特徴を出そうと、住民たちのアイディアにより、山芋を使うようになりました。
ただし、山芋を入れすぎるとそばが固くなるため、調整が必要なのだとか。

今回は、能代市鶴形地域のそば粉を使用♪

生地は耳たぶくらいの柔らかさが理想ですが、これがまた難しい!

「わあ、柔らかくなりすぎちゃった!」
そば打ちに初めて参加した方から、声が上がりました。

●水加減が大事!

微妙な水加減で、ドロドロになったり、カチカチになったり……そば職人のすごさを実感します。
生地が固くなると、伸ばす時にヒビが入り、そこから切れやすくなるそうです。

そば切りの作業は、真剣になるあまり、汗がにじみ出ます。

取材班もそば打ちを体験しましたが、意外と重労働!
手のひらと太ももが筋肉痛になりました(笑)

そばを打ちながら、そばの思い出話にも花が咲きます。
「昔は、おばあちゃんが年越しそばを打ってくれたんだよ。手作りだから、やっぱり太かったけど、おいしかったなあ」
「生地をこねるための鉢も、自分たちで木を彫って作っていたんだよ!」
手間をかけて作ってくれたものって、特別な感じがして、数倍おいしく感じられますよね。家庭のぬくもりが感じられるお話でした!

でき上がったそばは、中通地域の女性たちが昆布と煮干しで一からだしを取ったおつゆでいただきます!

大根おろし、しょうが、ネギと、3種類の薬味もバッチリ!

  

余った山芋をつゆに浮かべて食べると、もちもちふわふわな食感が楽しい♪
この提案をしたのは、昨年、そば体験にお手伝いで来てくれたお母さんたちなんです。

「来年は、この山芋を天ぷらにしたら、もっとおいしいと思うんだよ」と、わくわく顔の成田会長。

住民同士で話し合いを重ね、少しずつ楽しいことを増やしながら、無理をしないでやれることに取り組んできたのが、中通地区活性化推進協議会の活動の特徴の一つ。

家族のような会話が飛び交う、温かい地域だなあと感じました。

以上、藤里町中通地域から、集落活動コーディネーターがお届けしました!