6月6日(木)、男鹿市の女川地域の「菖蒲たたき」にお邪魔してきました♪
古くから受け継がれてきた女川の年中行事をご紹介します!
男鹿市役所がある船川中心部から南西に位置する女川地域。
130世帯が暮らし、集落の目の前は日本海が広がります(^^)
この日は夕方17時になると、こんな光景が♪
「女川の菖蒲たたき」です。
男の子たちが不幸や邪気を払う厄払い行事で、旧暦の5月4日に行われます。
集落の家々をまわり、玄関先で「たたき棒」を叩きつける行事で、
男鹿市の無形民俗文化財に指定されています。
たたき棒のアップ。稲わらの中に菖蒲が入っています。
男の子たちが、住宅の玄関先で
「“若い菖蒲”いいですか」「“菖蒲たたき”やっていいですか」と聞くと
「はい、お願いします~。やってけれ~」と住民の方が出てきて……
男の子たちが声を合わせて
「5月4日の若い菖蒲、ダレッチャ アタッテモ(誰に当たっても)、
トンガラシ(咎め無し)※!!!」
※叫び方は「ドンガナシ」「トンガラシ」とも
「それ1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10!」
「おまけに一つ!」
と、計11回、たたき棒で地面を叩きつけます。
菖蒲たたきが終わると、住民からご祝儀をもらいます。
昔はお餅なども、もらったそうですよ。
「いくら欲しいか言ってみな?遠慮するな~」と話す男性も(^^)
金額は内緒ですが、男の子たち、かなり嬉しそうでした♪
さて、女川は130軒近くあるので、二手に分かれて家々をまわります。
こちらのグループには、学校が終わったばかりの中学生も合流しました。
最年少4歳の子もいます(^^)。
今年が菖蒲たたきデビューだそうですよ♪
家々を回るうちに、息もぴったりあってきました(^^)
女川の菖蒲たたきは、子供だけで行います。
大人が関わらないのがポイントで、子供たちの自主性に任せているんですね。
年長の子が、下の世代に教えながら自然と覚えていくそうです。
高校生になると卒業しますが、その頃には下の世代が育っているんです。
住民の皆さんは心よく子供たちを迎えてくれていました。
集まったお金は子供たちで分配し、
たたき棒は自分の家の屋根に投げておくそうです。
お金をもらうのが楽しみな子もいれば、
思いっきり、棒を叩きつけるのが面白いと話す子もいましたよ(^^)
女川の男の子は、菖蒲たたきを経験して大人になっていきます。
住民の皆さんも子供たちの成長を、行事を通じて見届けているのでしょうね♪
集落活動コーディネーターが女川地域からお届けしました!