1月15日(金)、国指定重要無形文化財の「上郷の小正月行事」が、
にかほ市の横岡地域で行われました。
横岡自治会からの提供写真で当日の様子をご紹介します!


「上郷の小正月行事」は、無病息災、五穀豊穣、安産祈願などを祈る行事で、
男の子が「サエの神小屋焼き」「鳥追い」と一連の行事をまとめて行うのが特徴です。
行事の詳細はこちらの記事をご覧ください♪
上郷の小正月行事(横岡サエの神行事)


「サエの神」は、集落に災いが入り込まないように村を守る神様で、
上の写真のように、横岡地域の4か所に祭られています。

●サエの神の小屋建て
 

 

上の写真は1月11日(月)に行われた「サエの神の小屋建て」の様子です。
朝8時半ころから、男の子たちが大人と一緒にわらを集め、
雪遊びを楽しみながら、小屋建てを手伝っていました。
自分の背丈と同じ程のわらを、せっせと運ぶお子さんも。
がんばりが伝わってきます(^^♪

 

 

横岡では4つの地区のサエの神のそばに小屋を建てます。
左上から順に「寺地講中」「下村講中」「中ノ下講中」「中屋敷・殿村講中」。
今年も見事な小屋が4つ出来上がりました♪

●サエの神小屋焼き
 

 

1月15日(金)は、早朝から快晴にめぐまれて気持ちの良い朝。
午前8時から集落4カ所に建てた、わら小屋を一斉に燃やし、
「五穀豊穣」「家内安全」「コロナ収束」を祈願しました。

●鳥追い「二番鳥(餅貰い)」
 
夕方になると「鳥追い」行事が始まります。
「鳥追い」は一番鳥、二番鳥、三番鳥の3つの行事の総称ですが、
今年は新型コロナウイルス対策で、一番鳥と三番鳥は中止に。

二番鳥(餅もらい)だけは、午後6時に出発し、太鼓を鳴らして
各家々から、餅やお菓子などを受け取りながら集落内を練り歩きました。

二番鳥が終わり、会館に戻った子供たちはほっとしつつ、
「会館へ泊まれないのは少し寂しい」と言っている子もいたそうです。

2021年の上郷の小正月行事は規模を縮小しての開催でしたが、
それでも子供たちの元気な姿を見ることができましたね。
来年こそは、コロナが収束し、本来の行事の姿に戻れますように!

横岡地域の活動をご紹介しました♪