古くから山岳信仰の地とされてきた神室山(かむろさん)や虎毛山(とらげさん)など、標高1000mを越える山々に囲まれており、神室山の修験者が役内集落の若者に伝えたといわれる「役内番楽」は湯沢市の無形民俗文化財に指定されています。
   お囃子(太鼓、笛、鉦(かね))と唄賭け(唄と言い立て)、舞手の3部門から構成されています。
    また、他地区に伝承されている番楽に比べ、舞の動作やお囃子のテンポが速く、また、ひとつの基本動作の中に扇の返しや手足、顔の動きに5種類の変化を組み合わせて舞を進めていくため、舞手には強靱な体力が要求されるとのことです。
    地元の方の話によると、修験者にルーツを持つ番楽は県内でも珍しいとのことです。

     役内番楽は神室山のお祭り(毎年9月1日前後の週末)の際に奉納されています。また、湯沢市の犬っこ祭りや由利本荘市の民俗芸能伝承館「まいーれ」での定期公演などで披露されています。

■参考文献
湯沢市ホームページ/役内番楽

【関連リンク】産地直送ブログ
湯沢市秋ノ宮地区「秋ノ宮ネギまつり2024」~勇壮な役内番楽も~(2024年10月掲載)

    

こちらの記事もおすすめです