上小阿仁村の北西部に位置する南沢地域は、国道285号と小阿仁川に沿って集落が形成されています。以前は集落内でビアパーティーを開催したり、伝統行事の「万灯火(まとび)」を若者たちで復活させるなど、様々な活動をしていましたが、住民の高齢化などから活動が中断し、地域内で住民が集まる機会も減っていました。
南沢地域で転機となったのが、東成瀬村椿台地域との交流です。平成24(2012)年、能代市で行われた「あきた元気ムラ大交流会」で、椿台の方のスピーチに感銘を受けた南沢地域が、椿台との交流を希望し、集落間交流が行われるようになりました。
手作りの料理を持参し、お互いの地域を行き来する交流は、平成24(2012)年~平成27(2015)年の間、計3回開催され、会場には人の輪がたくさんでき、再会を喜ぶ両地域の住民の姿が見られました。もてなしの料理を準備する作業を通じて、地域内の住民が交流するきっかけづくりになったようです。
平成26年度からは、秋田県GB(じっちゃん ばっちゃん)ビジネスの集落ネットワークの一員として、千葉県のスーパーに「露地ミョウガ」や「クルミ」などを出荷しています。「無理なくできることを」をモットーに、現在、GBビジネスの出荷は、有志による「南沢振興会」によって行われています。
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