岩崎盆踊りは岩崎地域の末広町に伝わる盆踊りです。幕末から明治の初め頃、岩崎地域の弥吉山(やきちやま)の杉の伐採のため、現地に小屋がけして住んでいた樵夫(きこり)から習ったと言い伝えられています。
 以前は岩崎地域の清影(きよかげ)町を通る旧羽州街道沿いで盆踊りを行っていましたが、現在は8月16日、岩崎地域の9つの町内によって、湯沢市ふるさとふれあいセンター「かしま館」の前で行われています。
 岩崎盆踊りは踊り手が深く笠をかぶり、手踊りでゆったりとしているのが特徴で、お囃子の中には秋田音頭、ドンパン節や「地口(じぐち)」と呼ばれる面白おかしく言葉を並べた囃子歌があります。地口は世相を反映した風刺物や艶物で人気があり、会場には屋台が設けられ、帰省中の家族や親戚も集まり、岩崎地域の夜は賑やかにふけていきます。


2016年3月掲載

■参考文献
かしま館説明看板「岩崎盆踊り」
岩崎郷土かるた解説書

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