厳冬期の1月、無病息災を祈願する「百万遍念仏講」が、横手市南郷(なんごう)地域の2つの集落で行われます。三ツ屋集落は成人の日、雄勝川集落は1月17日の開催で、タラノキで作られた数珠を、老若男女一緒に「なんまいだ~ぶつ、なんまいだ~ぶつ」と念仏を唱えながら回します。数珠が一回りすると「1万」とカウントし、100回まわせば「100万」となることから、行事の名がつけられたと考えられています。
集落に悪いものが入らないように、集落の境で行うのが特徴で、昔は山内村のほとんどの集落で行われていたと言います。現在は行事を行う地域が少なったことから、南郷の百万遍念仏構は貴重な行事として、地域外からカメラマンが多数撮影に訪れるようになっています。
平成30(2018)年3月掲載
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