平成21年、秋田県が五城目町落合地域で「明るさ・希望調査」を行いました。県が農山漁村集落の現状を調査するために行ったもので、この調査をきっかけに落合地域では、平成22年から平成24年にかけて「秋田元気ムラづくり座談会 in 落合」と題したワークショップを開催しました。
小規模集落の地域づくりを目的に開催した第1回目のワークショップには、落合町内会のメンバー23人が参加し、自分たちの持つ魅力探しからスタートしました。
その中で、生まれたのが、住民全員の趣味や特技を記した「一人一役マップ」です。マップの作成により、自分たちが何を持っているか再確認し、住民間の交流を増やすことに繋がったといいます。
ワークショップで、注連縄づくりを披露した住民は「こういう機会が無くなってしまった」と話しており、「みなが集まる場所が欲しい」という思いを、住民が気付くきっかけにもなりました。
これらの活動を通じ、地域のまとまりや一体感が強まったと住民は感じています。「一人一役マップ」をきっかけに生まれた「落合漫芸一座」も、趣味で民謡や慢芸をやっていた住民が、中津又地区コミュニティーセンターの竣工式の余興で、「たまたま」行ったことが結成のきっかけ。一座が誕生して以降、地域外での公演回数も増えています。
平成24(2012)年5月掲載
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