男鹿市琴川 人口:150 人 世帯数:65 世帯

昔から受け継がれてきた琴川地域のナマハゲ

琴川にある喫茶店「こおひい工房 珈音」

男鹿市の無形民俗文化財「すげ笠」

すげ笠の材料となる「すげ」を乾燥させる風景

地域のあらましと歴史

 男鹿市琴川(ことかわ)地域は、男鹿市五里合(いりあい)の海岸部から車で内陸に10分ほど入った位置にあり、近くの安田(あんでん)海岸には古く貴重な地層が露出する場所があります。地質学的な価値が高いため、時折学生たちが調査のために訪れるほか、化石を探す子どもたちの姿を見かけることもあります。
 北前船によって加賀から伝わったとされ、江戸時代から脈々と受け継がれてきた男鹿市無形文化財指定の琴川のすげ笠作りですが、時代とともに衰退していきました。
 こうした中、地域活性化を目的とした若者グループ「茄子地人(なすちじん)協会」による、すげ笠作り保存の活動は、県のチャレンジ支援事業にも採択され、「琴川すげ笠伝承塾」が開講し、琴川に伝統のすげ笠が一時、復活したこともありました。
 
 大晦日の夜に行われる秋田を代表する伝統行事「男鹿のナマハゲ」は、ここ琴川地域では青年会を主体に継承されています。ナマハゲがまとう「ケデ」の編み方も毎年1回、必ず行われ、琴川のナマハゲは中断することなく受け継がれています。


※人口・世帯数は令和5(2023)年4月1日現在の男鹿市のデータです。

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