1月28日(日)、能代市文化会館にて、「アースデイ能代活動報告会フォーラム」が行われました♪
(※「アースデイ」とは地球や環境のことを考えて行動する日のことです。)
上町地域の住民と、能代市内の高校生が一緒になって2022年から取り組んでいる活動の報告と、
秋田大学教授の石沢真貴氏の講演、さらにアースデイ能代アドバイザーのかとうけいこ氏(札幌市在住)のフロアディスカッション等が行われました。

今年度で2年目を迎える「アースデイ能代」の実行委員のメンバーは、能代高等学校1、2年生が主体となり活動を行っています。
  

     
ペットボトルキャップの回収やフードドライブ、使用しなくなった絵本を回収して必要な人たちに寄付したり、海岸の清掃活動に参加したりと、2023年も様々な活動を行ってきました。
さらには、新たに未利用魚の活用ということで、缶詰づくりにも挑戦しました!
この様子についてはこちらからご覧ください。
能代市上町地域の環境保全活動の取組「アースデイ能代」の実行委員が缶詰づくりの試作実践(産地直送ブログ)

アースデイ能代が始まったきっかけは、2022年1月に能代市で行われた環境フォーラムに、当時の能代高校の生徒さんがボランティアで参加し、
環境活動家である谷口たかひさ氏のお話を聞いて感銘を受けたことだったとか。驚くべきは、何より行動力の速さ!その年の4月のアースデイには、地元の能代市で環境活動に関するイベントを開催したというからビックリです。^^
「一人ひとりの小さな行動が地球の未来に繋がっていることを感じてほしい!」と、本業である勉学と両立しながら日々、頑張っているようです。本当に頼もしいですね(^^♪

活動報告の後は、秋田大学教授の石沢真貴氏の講演がありました!

社会学専門の先生が、どんな環境問題と繋がるお話をされるのか興味津々でした。

     

  
石沢氏の講演は約1時間に及びました。
ここで全てはお伝えするのは難しく、簡単に要約できる内容でもなかったのですが、
1980年代頃からグローバル化が進み、社会環境に関するグローバルリスクが発生する可能性があったということで、最も発生の高いリスクとして
「若者の幻滅感、虚脱感」の広がり、「社会的結束の浸食」などを挙げていました。
このリスクが、引いては地域コミュニティにも影響(従来の伝統的共同体や家族のローカルな空間の崩壊)を及ぼし、小家族化と集落機能の低下につながっているというお話だったと思います。

   
集落機能の低下は町内会存続の危機につながる可能性が高く、リスクに抗する地域コミュニティの再生が大事だとのこと。
上の右写真の「住民の自治会活動参加への階梯」のスライドの説明時には、上から3番目のパートナーシップの重要性を唱えていましたよ。
今回の「アースデイ能代」の取組は、まさにここの部分に該当するようで、さらにはその主体が高校生という若い世代であることにとても感心しておられました^^

石沢氏の講演のあとは、アドバイザーのかとうけいこ氏によるフロアディスカッションです♪
   
心を開くコミュニケーション術と称して、参加者全員でのディスカッション!
誕生日に近い方々の順番で輪になったあとは
  




さらに輪を2列にして、向かい合った方とディスカッションします。
お題は、自己紹介と夢中になっていること、さらには今、一番行ってみたいところを相手に対して思いをこめて話すというワーク。そして、次のワークでは向かい合っている方の容姿等、とにかく相手を褒めまくるというワークでした!私たちも、参加しましたが、さすがに最後のお題は自分のことを褒められるのは、恥ずかしくてしょうがなかったです。冷や汗タラタラという感じでした(^-^;  仲間を見つけるには、“本音をぶつける”のが一番とか!普段から実践していきたいものですね。
とても良い経験にはなりましたが。。

   
最後は、「アースデイ能代」の来年度の活動計画が発表されました。ますます忙しくなりそうな感じですね。

   
そして、アースデイ能代2期生のお二人と、石沢氏、かとう氏による未来トーク♪
2期生のお二人は、この春、進学して大学生になるそうです。
アースデイの活動を通して、「まず、行動を起こす!というのが一番大事だということを学びました。」、「改めて能代の良さに気づけた。故郷をいったん離れることになるけれど、他の地に行っても、自分の町のアピールを存分にできることが強みです。」など、二人から力強いコメントがありました(^^♪ 

    
また、石沢氏とかとう氏からも、以下のようなお話がありました。
石沢氏→「高校生が準備の段階から始められたことは本当に素晴らしいこと。“まず動くこと”これは大事なことです。」
かとう氏→「日本各地で多様な主催者のアースデイが行われていますが、地域住民と高校生が一緒に活動しているのは、全国の中でここ秋田県の能代市だけなんです(上写真左)。これは素晴らしいことです。ぜひ、継続して続けていって欲しいと願います。そのための協力は惜しみません。
と、高校生と地域住民をさらに、力づけてくださるようなコメントでした♪


すでに、こんなに応援してくださる方がいます^^ 「アースデイ能代」の来年度の益々の飛躍をお祈りいたします!!

●おまけ
   

   
未利用魚を活用して製造した缶詰!会場にたくさん積みあがっていました。
ラベルデザインも高校生が考案したもの。来年度には販売予定になっていますよ♪
この日は、来場者の方々に一つずつ配られていました。

以上、能代市上町地域からお届けしました♪