7月1日(土)、大仙市南外のお互いさまスーパー「南外さいかい市」で、民俗行事イベントが開催されました!
当日の様子をお届けします♪

この日は、昔なつかしい、「さなぶり」と「虫まつり」を行いました。
※さなぶり…田植えの終わりに田の神を送る行事のこと(日本語大辞典より)。
 虫まつり…農作物につく害虫を駆除・駆逐し、その年の豊作を祈願する行事。


さなぶりや虫まつりは、昭和40年代頃までは各神社で行っていたそうですが、
「人が集まるイベントをしたい」という、スタッフの思いにより、
令和2年からは、南外さいかい市で開催しています。
今回は、コロナの影響で3年ぶりの開催となりました!



 
会場となったのは、さいかい市のすぐ隣、南外民俗資料交流館。
たくさんの農具などの生活用品が展示されており、どこかタイムスリップした気分を味わえます。
イベントのチラシを見て来た方は、昔、実際に使っていたものもあったそうで、懐かしんでいらっしゃいました♪

心落ち着く雰囲気の中、いよいよ行事が始まります。

お供え物は、「早苗」「餅」「小豆汁」。
本来は、ついた餅をお供えするそうですが、
できるだけ簡単に、無理をしないでやろうということで、白玉餅で代用しています。

儀式が終わると、資料館の佐藤幸一郎さんから、田の神様に関するお話をしていただきました。

「昔は、虫まつりと田の神さん(さなぶり)を明確に分けていなかった」
「肥料や農薬がなかった時代は、神様に豊作をお願いしていたんだ」
などと、歴史あるお話に、参加していた皆さんも興味津々のようでした(^^♪


佐藤さんのお話を聞いて、参加者の皆さんの昔話にも花が咲いていましたよ♪
自分たちの地域ではどうやって祭りをやっていたかだけでなく、
昔通っていた学校の話にも発展し、皆さん懐かしい記憶に思いを馳せていました。
参加者の中には、中学時代の同級生と偶然の再会を果たした方もいらっしゃいました(^^)

たくさん話して、ちょうどお腹が空いた頃、
参加者の皆さんに、白玉餅入りの小豆汁が振舞われました。

取材班もいただきましたが、とっても甘くておいしかったです(^^)
ごちそうさまでした!

帰り際には、虫除け札も配布されました。
 
札もすべて手作りで、スタッフの皆さんの思いが込められています。
皆さんの田んぼに虫が来ることなく、豊作になることでしょう♪

南外さいかい市の事務局、佐々木繁雄さんは、
「地域の高齢者を家の外に連れ出したい。家に引きこもりがちの方が多いので、
何か楽しいイベントを企画して、みんなで集まれる機会をつくりたい。」とおっしゃっていました。

今後もたくさんのイベントが控えている「南外さいかい市」。
地域の元気ために活動する皆さんを、これからも応援しています!

以上、大仙市南外地域からお届けしました!