現在、小坂町の川上地域では、8月4日~5日に開催される「小坂七夕祭」の準備真っ最中です♪準備に取り組む川上地域の皆さんをご紹介します!
小坂七夕祭は、毎年8月の第一土・日曜日に開催されます。明治末期、小坂鉱山に出稼ぎに来ていた青森の人々が伝えたといわれ、各町内会で作る「山車(だし)」が一同に集まる2日目の夜が最大の見どころになります。小坂町の夏の風物詩ですね♪
7月27日(金)は、七夕の準備が進む川上地域に行ってきました! 川上公民館の前にある小屋(写真右)。中では……
山車の人形制作が行われていました♪青森の「ねぶた」と雰囲気が似ていますね。勇ましい!
川上地域の山車を制作しているのは、池田さんご夫妻(前列)、吉田さん(後列左)、青山さん(後列右)。制作は5月下旬に始まり、2カ月半かけて完成させました。
ちなみに、小坂町の各町内には、七夕用の山車を作るための小屋があるそうですよ。
今年の川上地域のテーマは戦国武将「黒田官兵衛」です♪ 完成イメージの原案をもとに、立体化していきます。
上の写真は7月22日(日)に撮影された人形です。ロボットみたいですね~♪ 骨組みとなる木材の回りに、針金を巻き付けて人形の型を作り、電球をはめて、和紙を貼り付けます。さらに色を塗れば完成ですが、ここまでの道のりは長い!
毎晩、仕事が終わったら小屋で人形づくり。「頭の中に完成イメージはあるけど、針金の状態だと“本当にできるのか”と不安になることもある」と話す池田さん。制作の辛さはありますが、お祭り当日、小さな子どもたちが喜んでいるのを見るとやりがいになるそうです(^^)
また、今年は、高校生の青山さんが初めて制作に参加してくれました。吉田さんは「“こういうものを作ってみたいな”と思っている子どもがいれば、自分の技術を教えられる。自分が作るだけでなく、人に教えたものが仕上がった時が嬉しい」と話していましたよ。
山車を見せてもらっている間に、辺りも暗くなってきました。夜7時になると、川上公民館前でお囃子の練習も始まります。
お囃子に参加するのは中学生と高校生。大太鼓、小太鼓、鐘、横笛、ハーモニカで練習中♪ハーモニカを使うところが小坂町のお囃子の特徴なんだとか(^^) 笛は楽譜がないので、先輩たちの指の動きを見て覚えます。
子どもたちのお囃子を担当している中村茉耶さんは、「夏休みに入ってからは、平日、毎晩練習しています。町内の子どもだけでなく、部活動のつながりで他の町内から参加している子もいます。みんな素直ですよ。練習初日は音がバラバラでも、回を重ねるごとにピッタリと合ってくると嬉しいですね」と話します。
夜8時近くになると、辺りも真っ暗に。
川上公民館の中では、山車に飾り付ける黄色のお花づくりも行われていました。黄色は川上地域のイメージカラーなんだそうです。
さらに目を見はるのが、公民館に掲示されている集合写真。これは、すべて川上地域の小坂七夕の記録です。
川上地域は、平成6年から小坂七夕祭に参加しており、小坂町の中では比較的、七夕の歴史が浅い地域ですが、毎年、山車と一緒に住民の皆さんの集合写真を撮影しています。
この日、お話を聞かせてもらった池田さんや中村さんも、子供のころから小坂七夕祭に触れてきました。こうした人々が成長して、次の世代に七夕の楽しさを伝えているんですね。
この時期は、夜になると、町のあちこちで、お囃子の音が聞こえてきます。川上地域も、お囃子の音とともに夜がふけてゆくのでした♪
集落活動コーディネーターが川上地域からお届けしました!
●おまけ
山車の後ろ側です。人形を台車に乗せると、祭り当日、後ろ側は見られなくなるので貴重なワンショット。
黒田官兵衛が閉じ込められていた牢獄も丁寧に立体化していました!(^^)