10月28日(日)、羽後町堀回地域で、中世の山城・西馬音内城跡の散策と、住民を対象とした「世代をこえた交流のつどい」が開催されました!
当日の様子をご紹介します♪


堀回地域の旧元西小学校舎の裏に、県指定史跡の西馬音内城跡があります。


戦国時代の小野寺氏が治めた山城です。
敷地面積23町歩、西馬音内川と切り立った断崖に守られた天然の要塞で中世の山城
としては、県内有数のもです。



ガイドは「羽後町ガイドの会」のお二人♪

   

   
戦で亡くなった人を供養した「十三森塚」(写真・左上)
防火用に掘られたと考えられる井戸跡(右上)、愛宕神社跡(左下)、
矢島城主の大井五郎満安が自馬した地など、小野寺氏ゆかりの史跡が
多く残されています。


上の写真は、羽後町の七曲方面を一望できるスポット♪
写真の左に写っている杉も、戦国時代にはなかったので、由利本荘の矢島方面を
一望できたようです。
この城を拠点に、小野寺氏が周辺の動きを監視していたそうですよ。

二の丸から本丸へ向かいます。
4年前、堀回コミュニティ推進委員会が参道を整備したので、とても歩きやすくなりました。整備する前は、住民もめったに登らない山でしたが、今では住民だけでなく、歴史ファンが訪れる回数も増えています。
この参道の整備をきっかけに、堀回コミュニティでは西馬音内城址に親しんでもらおうと、毎年、秋に散策会を開いています。


今年は「初」の試みとして、堀回に伝わる「元城(もとき)盆踊り」を本丸の場所で
披露しました!


踊りを披露したのは、元城盆踊り保存会の皆さん。


元城盆踊りは、戦に敗れた小野寺氏の家臣の慰霊のために始めたと言われています。
西馬音内城址の本丸で盆踊りを踊ることは、堀回コミュニティにとって、昔からの夢だったそうです♪


本丸で記念撮影♪

    
山城散策の後は、元西公民館で昼食会。
お母さんたちが作った“いもの子汁”をいただきました♪

    

    
午後からは伝統芸能と音楽競演。披露するのは、羽後町の仙道番楽と、グループサウンズ「ザ・チャーベンズ」の皆さん♪
会場からは手拍子がおこり、美しく賑やかな1日となりました♪

以上、集落活動コーディネーターが、堀回地域からお届けしました!

●おまけ
   
西馬音内城址には、いろんはキノコが生えてました♪
「うまそうなキノコに限って毒キノコだから気を付けないと」と、地元のお父さんたちが話していました。
この辺りでは「あわっこ」というキノコが採れるそうで、史跡巡りをしながら、参加者の皆さん、キノコ探しにも夢中でした(^^) 

    

    
西馬音内城址の入口には、昭和40年代まで使われていた雄勝鉄道の車両が保管されていました♪この日は散策前に、電車の中でお茶っこサービスが行われましたよ♪