2016年12月31日(土)大晦日に、男鹿市・安全寺地域で行われたナマハゲ行事の写真を、安全寺里山保全会の安田さんからご提供いただいたので、ご紹介します♪

安全寺地域のナマハゲ行事は「戻りナマハゲ」と呼ばれる、珍しいナマハゲ行事です。
安全寺地域が位置するのは男鹿三山(真山・本山・毛無山)のふもと。
また、真山と本山のことを「御山(おやま)」と呼び、神の山として地域の方は誇りに感じています。
安全寺地域のナマハゲが「戻りナマハゲ」と呼ばれる所以は、その御山のふもとに位置する地域、ということが関係しています。
ナマハゲは山の神の使い(諸説あり)として、古くは1月15日の小正月に男鹿の各地域に御山から下りて来ると伝わっていました。
御山のふもとにある安全寺地域には、各地域を回り終えたナマハゲが御山への帰りに寄っていくと考え、一日遅い1月16日にナマハゲ行事を行うようになったそうです。
時代とともに、各地域のナマハゲ行事同様、家族が実家に戻ってきている大晦日に行われるようになりました。


12月31日、安全寺公民館に集まる男性たち。
かつては行事の準備やナマハゲが休む場所として毎年「宿」が設けられていましたが、今は公民館が宿の役目を担っています。


公民館の中には「ナマハゲの掛け軸」が掛けられ、それぞれにナマハゲのお面が行き渡ります。




お面には御神酒がふりかけられます。
御神酒をふりかけるのは「ナマハゲに魂を込める」という意味があり、この儀式は「シン込め」と呼ばれています。


公民館の外に安全寺地域のナマハゲが勢揃いしました!
6体が勢揃いするとやっぱり迫力がありますね~!


「宿」である公民館に向かって四股を踏み、いよいよ各家々へ向かいます!




写真から子供たちの叫び声が聞こえてきそうな一枚ですね~!
昔、子供たちは宿にいるナマハゲを見張り、ナマハゲが宿から出てきたところを見つけると逃げ出したそうです。
ナマハゲに扮している皆さんが子供の頃、ナマハゲに捕まって雪の上に投げられた、という思い出があるそうです。
ナマハゲの咆吼と子供たちの叫び声、その様子を見守る家族の笑い声に包まれたナマハゲ行事の様子を、集落活動コーディネーターがお届けしました!