4月18日(日)、湯沢市岩崎地域の末広町で「鹿島様」の衣替えが行われました!
鹿島様は地域に邪悪なものや、疫病が入ってこないよう祀られているワラ人形の道祖神です。
毎年1回、春に行われている鹿島様の衣替えですが、昨年は新型コロナウイルス感染防止のため中止となり、2年ぶりの衣替えとなりました。^^
それでは当日の様子をご紹介します。

 
前日夜からの強い風と雨のため、当日朝まで住民の皆様はハラハラしていたようですが、この日は雨もやみ、風も強くない衣替え日和となりました♪
30名前後の住民が鹿島様が祀られている千年(ちとせ)公園の水神社裏に集まり、朝の8時から作業を始めました。

 
高さ4m以上ある鹿島様には、大量の稲ワラが必要になりますが、この日の作業のために住民の方々は、昨年の稲刈り時に稲ワラを各々で乾燥し保存しておきます。そのため、末広町内で水田を営む方たちのみの稲ワラで十分に対応できるそうですよ。
町内会長の挨拶が終わると、誰が指示することもなく、作業にあたる住民の皆さんは、それぞれの持ち場に散らばり、鹿島様の「パーツづくり」を始めました。
ほんの一部となりますが、それぞれのパーツづくりを写真でご紹介します。

●胸垂れの作製

●手、足指
 

●わら製雨よけ(手足に撒きつけてある鎧のようなもので、「トバ編み」と言います。)

●腰ひも(四つ網み)
 

●横綱(とにかく大きいので3人がかりで太くしていきます。)
 


ここではご紹介しきれないほど、まだまだ色々なパーツがあります。各パーツで違った技術が必要になります。皆さん、力をあわせながら威勢よく行っていました。^^

 
「家には男性がいないので、私が来ないと!」と、各世帯から必ず一人は参加する行事とあって、高齢の女性の方も笑顔いっぱい作業していましたよ。^^

 
鹿島様の衣替えは、10以上のパーツを組み立てて行われています。縄編みには熟練の技も必要になります。この末広町でもそういった方々が高齢化してきたこともあり、技の継承のためこのパーツづくりの技術を後進に引き継いで行こうと、今回の鹿島様の衣替えで初めて、記録を残すために動画を撮る作業に着手しましたよ(^^♪ それだけ地域にとっては大事な行事であり、この先も絶やさず続けていかなければならないと住民の皆さんは感じているようです。


上の写真は、昨年までの鹿島様が身に着けていたワラや、ワラを紡いで出てきたいらない部分を集めて焼いている様子です。
その周りで暖をとる若い世代の方々や子どもたちがいました。

各パーツの作業でも、今年でトバ編みは2年目という若い方が、慣れない手つきで真剣に作業していました。「自分は、末広町に転居してきたものだけど、ここに住んでいるので、守っていかなければならない地域の大切な行事と思い参加している。縄編みの技術を覚えようと一昨年初めて、トバ編みをやりました。今年はまだ2回目だけど技術を覚えるのに必死です。」と緊張した様子で作業していましたし、「将来はこの作業を担う子たちだから、この行事を見せておきたい」と、初めてこの行事にお子さんを連れてきた若いお母さんたちもいました♪
岩崎地域には他にも有名な「初牛(はつうし)祭り」など伝統行事が根付いてる故か、末広町の住民の方々はこうしたことでつながりを深め、年に一度の大切な行事を町内全体で守り継いでいこうとしています。

   
作業開始から3時間半!新しいワラで身を包んだ「鹿島様」が完成しました♪
見違えるほど綺麗になり、鹿島様も地域の守り神として一層、力を発揮してくれそうです。^^

 
参加住民の皆にお神酒が配られ、装いが新しくなった鹿島様を参拝しました。


最後は鹿島様の前でパチリ!
末広町町内会長の石川さんは、「本当は、この作業のあとに皆で酒を酌み交わすのが一番の楽しみなんだがね。皆もそれが楽しみでこの巨大な鹿島様の衣替えを頑張っている。けど今は、それもできんしなぁ。昨年は中断せざるを得なかったが、今年、なんとか復活させることができて良かった♪」と話していました。
この先も、末広町の皆さんは皆で協力しあい、鹿島様の衣替えを守り続けていくことでしょう(^^♪

おまけ(^^♪
千年(ちとせ)公園の桜が見ごろを迎えておりました。^^

以上、湯沢市岩崎地域からお届けしました!


岩崎地域の鹿島様の衣替えは、毎年4月に行われます。
詳しい日程は「湯沢市ふれあいセンター かしま館(電話:0183-73-2904)」にお問い合わせください。