2月18日(土)、横手市金沢地域で「金澤八幡宮奉納梵天」が3年ぶりに行われました♪
地元では、「けんか梵天」とも呼ばれていて金澤八幡宮の大鳥居前で梵天を激しくぶつけあいした後、神社に奉納する力強く勇壮な行事です。
それでは、当日の様子をお届けします!

「金澤八幡宮奉納梵天」は、初代秋田藩主、佐竹義宣が金澤八幡宮を改築した際の「火伏せ祭り」が起源となる祭りで、400年以上の歴史があると言われています。コロナ禍で中断していましたが、今年、3年ぶりに復活しました。

午前中に神事が行われ、御幣をつなぎ、安全祈願を行いました。

 
3年ぶりに、露店も出ましたよ♪

続々と、子供たちや地域の方々が集まってきます^^

各町内から大鳥居前に梵天が集合するのは、午後2時半。
午後2時から大鳥居前では開会式が行われ、金沢保育園の園児による八幡太鼓の演技や、お隣の美郷町の「菖蒲太鼓保存会」による太鼓の演技が披露されました。

太鼓の演技の前に、保育園児の梵天のぶっつけあいが行われましたよ。かわいいですね(^^♪


保育園児の年長さんの演技の後は、小学生も演技を披露しました!


そして、太鼓の最後の演技は「菖蒲太鼓保存会」の皆さん!迫力がありました。
梵天奉納の儀式が始まってからも、ずっと太鼓の演技は続きます。士気が高まる旋律です♪

 


梵天歌が披露され、各町内の梵天が集まってきました。
横手の梵天の特徴は、他に類を見ないほど大型であることと、豪華絢爛な頭飾りにあります。
会場の熱気も高まってきましたよ。^^

 
梵天を奉納する各町内の人たちは、ぶつかり合う前に梵天を高く持ち上げ、士気を高めます。


梵天のぶつけあいが始まりました!!
大声で「ジョヤサ、ジョヤサ」と掛け声をあげ、ぶつかり合いが激しさを増していきました。


いよいよ、各町内の梵天が大鳥居をくぐり抜け、勾配のきつい坂を一気に登っていきます。
「五穀豊穣」「町内安全」「商売繁盛」などさまざまな願いが込められ、先陣を競って押し合う様子は壮観です。
ぶつかり合いが激しくなると豪華な頭飾りが落ちてくることもありますよ(^-^;

 
次に上がってくる梵天の突破を阻止しようと、先に上がった町内の人たちが、待ち構えています。
阻止された町内の梵天は、あっという間にこの急勾配の坂を滑り落ちてきます!
これが2回、3回と繰り返され、この坂を上り切ったあと、さらに1キロほど歩き、梵天は金澤八幡宮本殿に奉納されます!

 
梵天が金澤八幡宮本殿に次々と到着しました。


五穀豊穣、家内安全を祈願し、梵天が無事に各町内ごとに奉納されました!


この行事を楽しみにしていた方は、この3年間がとても長かったようです。
「これを見るためにバス停3つ分歩いてきたよ!ワクワクがとまらなくて歩くことも苦でないさあ。♪」と地域外から見学にいらしていた方のコメント(^^♪ 7年前に大阪から横手市に移住してきたという男性は「面白い!圧巻だねえ!」と、カメラ片手に嬉しそうに話していました。^^

金沢地区交流センター運営協議会の本間会長は、「この金沢地域にこんなに人が集まるのかというくらい、毎年、沢山の人が来る!地域にとっては大事な行事。」とおっしゃっていました♪
「梵天が終わると春が来る」と言われているようです。一大行事を終えた金沢地域が益々、ご発展されることを祈ります!

おまけ^^


前日の2月17日(金)、横手北小学校の3年生が『ぼんでんもりあげ隊』として、金沢孔城館をスタートして金沢地域を練り歩きましたよ(^^♪


梵天奉納前に、たくさんの子どもたちが大鳥居の坂を登っては滑ってくる遊びを楽しんでいました。^^
雪国ならではの光景ですね♪

以上、横手市金沢地域からお届けしました!