わらび餅が、山菜わらびの「根」から作られているのをご存じですか?
根っこから採れるデンプンを精製した「わらび粉」が原料となりますが、
国産のわらび粉は希少価値が高いことで知られています。

現在、由利本荘市・三ツ方森集落では、わらび粉づくりがピークを迎えています♪

三ツ方森は、標高311mの山の上にある天空の集落♪
上の写真は集会所からの眺めです(^^)
現在、4世帯5人が暮らしています。

平成22年に行った地域づくりのワークショップで
かつて作っていたわらび餅が話題にあがったのをきっかけに、
集落会長の猪股さん夫妻が、わらび粉づくりをスタートしました。

 

(左)三ツ方森産わらび粉100%を使用したわらび餅 
(右)わらびの根っこに含まれるデンプン(白い部分)

 

わらび粉づくりは、稲刈りが終わり、雪が降るまでの農閑期に行われます。
今年は10月下旬にスタートしましたが、
猪股保さん(左)、節子さん(右)ご夫妻が、二人で作業しているため、
様々な人がわらび粉づくりの応援に駆け付けています。

 

11月5日には秋田県立大学の学生さんが、

 

11月10日には、元気ムラ職員が作業のお手伝いをしました(^^)

わらびの根っこ掘りは保さんが担当。
レトロなショベルカーで土おこしした後に根っこを取り出し、

 

節子さんがデンプンの精製を行います。
根っこを洗い、つぶし、何度も濾した後、
右の写真のようにわらび粉(白い部分)が精製されます。

わらび粉づくりをスタートさせた頃は、すべて人力による手作業でした(^^;)
昔の作業を完全に覚えている人もいなかったため、
ご夫妻で試行錯誤をかさねて、作業を効率化してきているんです。

上の写真は、根っこについた土を洗っているところ。
この作業も8年前は重労働で大変だったんです…(^^;)

この機械のおかげで、作業が効率化され、時間も短縮!
保さんによる手作りの洗い機なんですよ(^^)

この根っこから精製できるわらび粉は、全体の3~5%に満たないそうです。
その年によって、根っこから採れるデンプンの量も異なりますが、
猪股さん曰く「今年は期待できる!」とのこと(^^)

様々な工程を経て作られるわらび粉ですが、
猪股さんは「でも、やってると面白いんだよ~」と話していました。
ご夫婦の人柄に惹かれて、この三ツ方森を訪れる人も多いのではないでしょうか?

わらび粉づくりは、11月下旬頃まで行われる予定です!
三ツ方森集落からお届けしました!