3月8日(月)、美郷町黒沢地域に行ってきました。
黒沢改善実行グループのお母さんたちの、彼岸花作りが大詰めを迎えていましたよ。
当日の様子をご紹介します。^^

この辺りでは春のお彼岸に、お墓に木製の彼岸花を飾り、先祖を供養する風習があります。
元々は、農閑期の小遣い稼ぎにと、先輩のお母さんたちが20年ほど前から始めたことでしたが、地道に販路を広げていったことで、今ではしっかりと事業として成り立っています(^^♪ この日は、作業場にお邪魔しました。
 
花びらの材料に「朴の木(ほおのき)」を削って使うところから、「削り花」とも言われています。茎の部分は、竹を使用しています。竹は、美郷町の小正月行事「六郷のカマクラ」で使用された竹を使っているそうですよ!
右上の写真の状態のところまで、各々自宅で作ってきます。作業場では色塗りから花の組み立てまでを行います。

 


上の写真は、過去に取材したときに、撮影させていただいたものですが、色付けした花を乾かすために、稲わらに刺して上から吊るし乾かしている状態です。この束には名前があり、「弁慶」と呼ばれています。どうしてそういう呼び名になったのかは、お母さんたちも分からないそうです…(^^♪

   


完成品がどんどん出来ていき、それが集まると鮮やかな色に染まった彼岸花が圧巻です。^^

今年の彼岸花作りは、間もなく終了のようです。取材班がお邪魔したときには、すでに1万本以上の出荷を終えていました。

ここ何年かは、女性4人で「彼岸花」作りをしています。「冬場はどうしても家の中に閉じこもりきりになってしまうけど、こうして集まってお茶っこ飲んだり、お喋りしてる時が一番楽しいんだよ♪この楽しみのためにやってるようなもんだ(^^♪」と話していました。

 
黒沢改善グループのお母さんたちは、農閑期に入ると彼岸花作りの前に、お正月用のしめ飾り作りも行っています。しめ飾り作りに使用する御幣(こちらでは、「へいそく」と呼ぶそうです。)作りも細かい作業で大変だとか。
どちらも、農閑期だけの作業かと思いきや、実はしめ飾りや彼岸花の材料集めのために、農作業のかたわら、地域の山に入ってゆずり葉や松葉を採る作業をしたり、地域を歩き回って、材料になるものを探したりと、1年を通してこれらの作業のために結構な時間を費やしています。力のいる作業は男性陣も手伝ってくれますが、「大変だなぁ~疲れるなぁ~」と思うことも度々あるそうです。けれども、皆で集まって作業する至福の時間のために頑張っています(^^♪

 
この日も、お母さんたちは明るくて元気いっぱいでした♪
この彼岸花は、春彼岸が終わるまで、地域や近隣のスーパーやホームセンターで販売されています。「削り花」の名称で販売されているところもあります。
もし、お近くにお越しの際は、是非、ご覧になっていただきたいと思います。^^

以上、美郷町黒沢地域からお届けしました!