1月15日(火)、東成瀬村椿台地域で、炊き出し訓練を実施しました!

椿台地域では、「椿台地区自主防災会」を立ち上げていますが、災害時を想定した炊き出し訓練を行ったことがなかったため、このほど、初めて実施しました。
会場は、地域の拠点施設「まるごと自然館」。椿台地域の住民30名が参加しました。
今回は、大きな地震により、地域住民が住まいを失う被害を受け、10名がまるごと自然館に避難していることを想定して、炊き出し訓練を行いました。

まずは、日本赤十字社 秋田県支部より講師として招かれた、碇谷(いかりや)さんから、釜の解体と、組み立てを教えてもらいました。

「わあ、意外と重い!」
「これは男性の力が必要だね」
と、声を掛け合いながら、大きな釜を皆で協力して組み立てていきます。

組み立てたら、炊き出しをする米の準備に取り掛かります。

今回は、米を100グラムずつに分け、30袋を用意。
水不足で、水をムダに使えないことも想定し、とがない米を入れたものも、数袋用意しました。

食べたときに、どのように味が違うのかを食べ比べます。
米を入れた袋を熱湯に入れ、炊き上がるまでは30分ほど。

その30分の間に、碇谷さんから、ミニ防災講習会を開いてもらいました。

災害時に起きる数々の危険から身を守るためには、どのような行動をしたらよいかなど、クイズ形式で教えてもらいました!
ミニ防災講習会が終わると、ちょうど米が炊き上がる時間!

熱湯から袋を上げ、袋の上から触ってみると、米がちょうどいい柔らかさになっていました!

写真は、残ったお湯を活用できないかと、お茶を温めているところ(^^♪

ごはんの試食には、避難者役として、いきいきサロンの女性10名が参加しました。

  

先ほど炊けたごはんのほか、サバ缶入りのお味噌汁やお漬物を用意。
炊き出しの食事として、満足できるものか評価してもらいます。

さて、炊き出しごはんの評価は……?

「普段食べているごはんと変わらないよ。おいしい!」
「満足するくらいに食べられました」
「ごはんとお味噌汁があれば、(避難所で)十分暮らしていられる!」
といったコメントがありました!
とがない米のほうが、味が濃くておいしいという評価もありましたよ!

碇谷さんは、「温かいものを食べると、被災して苦しい中でも、心がほっとする効果がある」と、炊き出しの重要さを話してくれました。

普段から、こうした訓練を行っておくことで、いざという時に地域の皆さんが協力し合い、助け合える体制ができていくんですね。

以上、東成瀬村椿台地域から、集落活動コーディネーターがお届けしました!