5月4日、藤里町・大沢地域にお邪魔しました!
この日は大沢自治会の大きな行事の一つ「熊野神社」のお祭りの日です。
春の花々が咲き誇る中、伝統の踊りが披露されました♪
お祭りは、その年の「当番」となる町内が準備を行います。
今年の当番は「下モ町」。
地域の入口には立派な灯籠が登場していました。
「花まつり」「祭典」と書かれた灯籠もあちこちに飾られ、
賑やかな雰囲気につつまれています!
大沢地域の会館「けやきの館」では、
お父さんお母さんが女の子たちの着付けを手伝っています。
今日は半日かけて、地域内を練り歩き、各地で踊りを奉納するんです。
準備ばっちり!
お、将来の踊り子(!?)も一緒です。かわいい~♪
お祭りのスタートは地域の北東に位置する「熊野神社」から。
背後に見える山は中世の城館「嘉平岱館」です。
御神輿を導く「猿田彦神(さるたひこのかみ)」を先頭に、
正装した大沢地域の皆さんが行列となり続々と歩いていきます。
猿田彦神を務めるのは当番町の人で、
役目を務めるのは名誉でもあり、縁起がよいとも言われています。
なが~い行列に、御神輿も続き、
一行は「けやきの館」を目指して約1.6kmを練り歩きます。
そして、地域の場所場所で、
大沢芸能保存会の皆さんにより踊りが披露されます。
踊り子の最年少は小学校2年生!
練習は4月初旬から始まったそうです。
桜模様が描かれた着物姿が鮮やかですね♪
彼女たちの踊る姿も集落を彩る「花」の一つとなります。
見守る住民の皆さんも「かわいいね~」と
携帯電話やデジカメでシャッターを切る姿が見られました。
演目は「通り音頭」「おわら」「鹿児島おわら」「佐渡おけさ」。
大沢地域に伝わる13種類の手踊りの一つです。
お囃子の皆さんが「おわら!」「佐渡おけさ!」と掛け声をかけた後、
その場所で2~3の踊りを披露します。
「花は~さくら~」で始まるお馴染みの「壮士舞」も披露。
いつもは小中学生で踊る壮士舞ですが、
今年は、大沢地域出身の男性が応援にかけつけてくれました。
小さい頃に練習した舞は体が覚えているようです。
けやきの館では、一足先に到着していた住民の皆さんにより
直会(なおらい)が行われていました。
当番町の「下モ町」から沢山のお花を頂き、ここでも踊りを披露しました♪
けやきの館でお昼ご飯を食べた後、次の場所に向かいます。
計11ヶ所で踊りを披露しましたが、
カメラのシャッターを切れば、彼女たちの姿と一緒に必ず「花」もパチリ。
こちらの八重桜も見事ですね。
5月4日は、県内各地の桜は散り始めていましたが、
能代市や藤里町などの山本地域は、まだまだ桜が見頃を迎えていました。
背後に見えるのは白神山系の一つ「駒ヶ岳」です。
桜、水仙といった様々な花が一斉に花開いています。
昔は今のように娯楽がなかったため、
熊野神社のお祭りは田植え前のお楽しみ行事だったと言います。
農作業の田おこしも始まり、快晴に恵まれた中、
お祭りは人々の笑顔に囲まれ賑やかに行われました。
「地域の人たちから協力してもらって続けられている」と
住民の方が話していたのが印象的でしたね♪
藤里町・大沢地域から、広域連携推進員みこたんのリポートでした!