4月13日(木)、秋田市鵜養地域で「岩見神社祭典」が行われました!
毎年、4月8日に開催されていたこのお祭りですが、コロナ禍で中断されていて、この度、3年ぶりに復活しました。古い伝統を強く受け継ぐ地域の大事な行事が、今も大切に守られています♪
今回は、裏方で頑張るお母さんたちに話を聞いてきましたよ。^^


地域の東のはずれにある「岩見神社」。伝承では、創立は大同2(807)年と言われています。
(毎年4月に行われてきた)祭典は、地域の会館に祭壇を設けて行われてきました。(上の写真は2011年に撮影したものです。)

この祭典の大きな特徴が「湯立の神事」です。
 
大釜に湯が沸かされます。
氏子一人一人が順番に釜の前に座り、神職が沸騰した大釜の湯を、わら束(写真右)でかき回し、泡の立ち方をみるそうです。この泡の立ち方で、その年に厄がくるのかどうかが、わかるとか。。。

   
ちなみに、数年前までは、石を積み上げてかまどを作り、薪で火を起こしていたそうです。
こちらの写真は、過去の祭典の様子です。
人が生きていくために必要な「火」と「水」に行事を通して感謝する神事で、県内全体でもなかなか見ることが出来なくなった神事のようです!

さて、神事が終わる頃には、裏でお母さんたちが、直来(なおらい)の準備で大忙しでした。
   

   

  
直来で出されるお吸い物にも伝統的なレシピがあり、大切に守られていました!
鶏肉、しいたけ、豆腐を使用し、その上にショウガを載せ、塩と醤油で味付けします。
これは決まりだから、しっかりと守っていかなければいけないのよ。」と話されていたのが印象的です。



   
神事が終わると、祭典前に会館内に飾られていた、しめ縄と5色の御幣が切り離され、「年縄(としな)」と言われるミニサイズのしめ縄のようなものが作られました。お札とともに、各家々に配られました。
これを各家々では、玄関前に飾ったりするそうです。

   
お祭りを締めくくる「直来」です!
鵜養町内会の石塚会長は、
「このお祭りを、3年ぶりに開催できたことを大変嬉しく思います。参加者が少なくなったのは少し残念ですが、地域は人口減少、高齢化が進むなど課題が山積みです。皆さんと協力しあいながら、何とか地域を盛り上げていきたい。」と、話しておりました(^^♪

遥か昔から守られてきた伝統の「岩見神社祭典」!少しずつ形を変えながらではありますが、鵜養地域に今も深く根付いているようでした。^^

以上、秋田市鵜養地域から集落活動コーディネーターがお届けしました♪