東京都港区「海岸二・三丁目町会まつり」に、なまはげがやって来ると聞き訪ねてみました。

会場の埠頭公園は、白瀬矗が南極探検に出発した地として記念碑も建っています。それが縁で、平成23年からなまはげが参加するようになったそうです。

訪れた8月5日は、じっとしていても汗が流れる蒸し暑さ。そんな中「なまはげに会ったらいいことあるかな」と、地元の子供たちは今か今かと落ち着かない様子です。

まず、場内の中央で西馬音内盆踊りがはじまりました。ワイワイしていた会場がしっとりとした雰囲気へ。「きれいだね」と写真を撮る人たちが、踊りの輪を囲みました。

そしていよいよ「お待ちかねのなまはげの登場です！」のアナウンスと共に,「キャーっ」と子供たちの歓声が。怖くて驚いているのかなと思いきや、「来た来た！」「握手してー」「抱っこして」と予想外の反応です。

「なまはげをやっつけてやるぞ」と、水鉄砲の攻撃もはじまる始末。もちろん、なまはげも負けてはいません。「お母さんの言うことをきいてるかー」と会場をまわります。ところが子供たちは益々大はしゃぎで、なまはげは揉みくちゃになってしまいました。

でも、握手をせがまれているなまはげは、まるでヒーローのようで微笑ましかったです。なまはげのイメージとはちょっと予想が違ったけれど、地域にすっかり根付いている、素敵なお祭りでした。

暑い中、熱演してくださった「首都圏男鹿の会」「秋田ふるさと応援団」そして羽後町ゆかりの皆様、お疲れ様でした。来年もなまはげがやって来るのを、子供たちは楽しみに待っています。