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あきたWoman's Voice ~私の選択、私の未来~

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秋田で働く魅力

ゆっくりとした時間の流れの中で自分らしく働ける環境があることです。自然が豊かで気持ちにもゆとりがあり、仕事とプライベートのオン・オフをはっきりさせながら生活できます。また、都会で疲れた時に帰ってこられる場所があるという安心感も、秋田で働く良さだと思います。

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プロフィール

  • 今回お話をうかがった方のプロフィール
    名前:齋藤絵梨子
    所属:株式会社ウヌマ地域総研 事業部 係長
    経歴:青森県出身。秋田大学卒業後に、株式会社ウヌマ地域総研へ入社し12年目
    趣味:旅行や、少し遠いところへのお出かけ、友人と遊ぶこと
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  • インタビュアー学生のプロフィール
    名前:柴田花菜
    所属:情報経営イノベーション専門職大学 情報経営イノベーション学科
    インタビュアーになった理由:秋田を離れてから秋田の良さに沢山気づき、秋田に貢献したいと思ったから。また、秋田で働く女性にお話を聞きたかったから。
    趣味:温泉、ドライブ、オムライス巡り
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  • インタビュアー学生のプロフィール
    名前:船山亜湖
    所属:秋田大学 医学部 保健学科 看護学専攻
    インタビュアーになった理由:地域での働き方に興味を持ったから
    趣味:ピアノを弾くことと読書、映画鑑賞
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平日
平日のスケジュール 平日のスケジュール
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インタビュー内容

プロフィールについて教えて下さい。
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株式会社ウヌマ地域総研事業部の齋藤と申します。出身は青森県ですが、秋田大学に進学し、その後弊社で働いています。

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会社について教えてください。

弊社は「総合建設コンサルタント」という業種で、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、建設業の中でもサービス業に近い立ち位置になります。仕事内容としては、インフラ整備に関する設計や調査などが中心で、目に見えないところで社会を支える「縁の下の力持ち」のような仕事です。知らず知らずのうちに、多くの方の生活に関わっている仕事だと思います。表に出ることは少ない業種ですが、その分、社会の基盤を支える役割として取り組んでいます。

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どのような仕事をしていますか?

私が関わっている業務は、道路関係の仕事が多いです。道路の幅などは法律で細かく決められており、書籍や基準書などからその根拠を整理し、設計に反映させます。私たちは工事を行うわけではなく、工事をするための説明書や設計図を作る仕事になります。例えば、本棚を組み立てる時に、部品やネジの数が書かれている説明書があると思いますが、それと同じように、数量計算書を手作業で作成したり、CADを使って図面を書いたりします。また、交通量調査などの調査業務や、インフラ点検として橋梁の点検業務もあります。橋は5年に1回の点検が義務付けられているため、その業務を受注し、一橋ずつ部材の状態などを確認します。
※CAD(キャド)は「Computer Aided Design」の略で、コンピュータを使って設計や製図を行うシステム

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この仕事をはじめたきっかけはなんですか?
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秋田大学を卒業した年が震災の年だったことが大きいです。
当時は土木業界自体が仕事も少なく、さらに「女性は…」という雰囲気もありました。
そのため、すぐに今の会社に入社するという流れではなかったのですが、色々な繋がりがあって、最初は契約事務として入社しました。契約書の作成や書類作成など、事務職として働き始めたのですが、自分が勉強していたことが実際の仕事として活かされていることを実感し、当時の上司に相談して翌月から事業部へ異動することになり、それから十数年、現在まで続けています。
また、父親が建築関係の仕事をしていたこともあり、「土木はよく分からないけれど、こういう仕事ができるのかな」という気持ちで土木系の大学に進学しました。
結果的にそれが、今の会社に繋がるきっかけにもなったと思っています。

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仕事のやりがいはなんですか?

やりがいは、決まった形がないところです。業務ごとに条件が変わるため、同じような仕事もあれば、まったく違う条件で進める仕事もあります。その中で、お客様に対してきちんと説明し、納得していただけた時に、「やってよかった!」と感じます。

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キャリアアップについてどうお考えですか?

私は現在37歳で係長という役職です。ここまで単純に頑張ってきたという面もありますが、役職が上がるにつれて責任も増えていきます。若い頃には「こうしたい」と思っても、それが良いのか悪いのか判断できないことも多かったですが、役職が上がるにつれて、責任は増える一方で、チャンスが巡ってくる機会が増え、任せてもらえる場面が増えてきました。
会社から任せてもらえることがあり、なおかつ自分の考えと会社の考えが一致するのであれば、これからもキャリアを積んでいきたいと考えています。

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学生時代の「理想」と今の「現実」にギャップはありますか?
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子どもの頃は大人を見て「すごい大人だ!」と思っていましたが、実際に20歳を超えてみると、「意外とこんな感じなのか」と思うこともあります。私自身も40歳近くになってきましたが、根っこの部分はあまり変わっていないと感じています。年齢を重ねても挑戦することはできるし、どんどん上を目指しても良いのではないかと最近感じています。

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秋田で「自分らしく働けている」と感じますか?

「秋田で」というよりも、今の自分としては、自分らしく働けていると思います。
若い時は業界として女性をあまり受け入れないような雰囲気もあったため、「この道で良かったのかな?」と思うこともありました。しかし、実際に仕事をしていく中で、意見も言いやすい環境ですし、残業で疲れる時はあるものの、「自分らしく」働けていると感じています。

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会社として研修や能力開発の機会はありますか?

研修や講習会については、会社としてさまざまな機会があります。
入社後半年ほどは、実践的にいろいろな仕事を経験することが多いです。また、専門的な知識が必要なソフトの使い方についても講習会があります。秋田県が主催する講習会や講演会があれば、複数人で参加する機会もあります。もし自分で興味のあるものがあれば「行きたいです!」と上司に相談することもできる環境なので、研修や講習の機会は十分にあると感じています。入社時点で「この業界の知識がないけど大丈夫かな」と不安に思う必要はないと思います。

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フリーアドレス制を導入しているのはどんな狙いがあるんですか?
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弊社でフリーアドレス制を導入したのはコロナ前だったと思いますが、会社の方針として、固定された環境で働くと考え方も固まりやすいという考えがあったのだと思います。そのため、「今日はこの仕事をするからこの分野に詳しい人の近くで作業しよう」といったことがしやすいです。固定席だと話しかけにくい雰囲気になることもありますが、フリーアドレス制のおかげで上司や部下との情報交換がしやすいので、人間関係にも良い影響があると思います。また、フリースペースもあり、そこで集まって会話することもあるので、風通しが良い職場だと思います。

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仕事と私生活のバランスはどのようにとっていますか?

オンとオフをしっかり意識することですね。休みの日は遠出をしたり、年に1〜2回は県外に旅行へ行ったりします。今年は栃木に行ったのですが、普段とは違う食べ物や新しい発見を楽しむことで、勉強のように新しい知識を取り入れるようにしていて、それがリフレッシュにも繋がっています。また、会社外の友人と遊ぶこともあり、スノーボードなど外での活動もしています。そうした時間があることでオン・オフを切り替えられ、ストレス解消に繋がり、上手く生活できていると思います。

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秋田で暮らすことの魅力はなんですか?

一番の魅力は、ゆっくりしているところだと思います。最近、同窓会があり地元の青森に帰った際に、皆忙しないと感じてしまいました。秋田に戻ってきて、秋田の方がゆっくりしている人が多いと感じました。自然が多いことも影響しているのか、全体的に気持ちが落ち着いている方が多い雰囲気があります。そうしたところが心地良く、私が秋田にいる理由の一つになっているのだと思います。

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仕事と暮らしのどちらを重視していますか?
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私は仕事の割合が大きいと思っていますが、暮らしとのオン・オフができているので、そこまで仕事に偏っている感覚はありません。お金がないと遊んだりできないので、その意味でも仕事は重視したいと考えています。

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人生で大きな選択をするときの基準や価値観などは何ですか。

選択という意味では、自分の気持ちが向く方を大切にしています。
色々な選択肢がある中で、最終的にはピンとくるものがあるかとは思いますが、その際に、私は自分の心が向く方を選ぶようにしています。

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メッセージ

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- 秋田県内の女子学生の皆さんへ -

一度は県外に出てみることも良い経験かと思います。色々な人と出会うことで、自分の人生はもっと楽しくなるはずです。そして、秋田には帰ってこられる場所があることを忘れないでください。
また、建設コンサルタントという業界は聞き慣れないかもしれませんが、理系・文系は関係なく、土木や建設工事だけではない幅広い仕事があります。この業界自体が進路や就職先の選択肢の一つになると嬉しいです!

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- 秋田出身の首都圏在住女性の皆さんへ -

何が何でも都会で頑張り続けなくても大丈夫です。疲れたら戻ってこられる場所が秋田にはあります。秋田には自然が多くゆっくりできる環境があり、私の友人も若い時に東京に出てから帰ってきた方もいました。都会と比べると、賃金面で差はありますが、自分らしく働ける環境は秋田にもあると思います。秋田で新しいスタートを切ることも、選択肢の一つとして考えてみてください!

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集合写真

編集後記

編集後記 柴田花菜

オフィス見学の際、業務に必要な本や資料の多さや、「こんな場所まで設計するんだ!」という発見の連続に圧倒されました。ドライブが大好きで、普段から「どうやって道路を設計しているんだろう?」と疑問に思うことが多かったので、実際にお話を聞くことができてとても楽しかったです。特に印象的だったのは、齋藤さんが楽しそうに自信を持って仕事を説明される姿でした。ご自身の仕事に誇りを持たれている齋藤さんはとてもかっこよく、私も将来こうなりたいと強く憧れました。
私は現在東京で大学生活を送っていますが、秋田でも生活のペースを整えやすく、仕事と暮らしにメリハリをつけやすい魅力があることを知ることができました。そして「戻って来られる場所がある」という言葉に、私も将来は秋田に戻って仕事がしたいと改めて感じました。

柴田花菜
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編集後記 船山亜湖

齋藤さんのお話を聞いて、インフラを支える仕事の見方が大きく変わりました。道路や橋、標識といった社会基盤は、人の暮らしを静かに守っている存在なのだと実感しました。特に印象的だったのは、「役職が上がると責任も増えるが、その分チャンスも巡ってくる」という言葉です。キャリアとは肩書きではなく、任される覚悟の積み重ねなのだと感じました。また、デジタルが発達しても「最終的に頼れるのは自分の頭と口」というお話にも共感しました。便利な時代だからこそ、自分の言葉で説明できる力を大切にしたいと思います。「一度外に出てもいい。でも帰ってこられる場所がある」というメッセージも心に残りました。地域で働くことは縛られることではなく、自分の軸で選択できることなのだと学びました。

船山亜湖