旅のわツアー 齋藤 あゆみ(さいとう あゆみ)さん
出身地 | 秋田県にかほ市 |
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趣味 | 旅や自然散策 |
資格 | 国内旅行業務取扱管理者・国内旅程管理主任者 |
略歴 | 高校卒業後、北海道の大学に進学。大学在学中に半年間、ニュージーランドへ語学留学。道内企業に就職した後に、オーストラリアにバックパッカーとして1年間滞在。その後、大阪や東京の企業での勤務を経て、2019年に秋田県湯沢市の地域おこし協力隊の隊員に着任。2020年に旅行業を行う「旅のわツアー」を立ち上げ。 |
秋田で働くことについて
Q.秋田で働くきっかけ
海外に滞在する前までは、人見知りであることがコンプレックスと感じていましたが、滞在したニュージーランドやオーストラリアでの「旅」を通じて、そうした感情がなくなり、自分が成長したことを実感しました。
この経験が契機となり、地元秋田で、人と人を繋ぎ、地域や旅行者などに広く新しい価値を提供したいという想いから、旅のわツアーを起業しました。
Q.現在の仕事内容とこれまでの道のり
東京の企業で働くかたわら、将来秋田で旅行業を始めるために、東京でビジネスに必要な人脈をつくり、資格を取得しました。その後、湯沢市の地域おこし協力隊の隊員に委嘱され、その活動と並行し「旅のわツアー」を立ち上げ、旅を通して人と人が繋がり、地域のプラスになるようなツアーやイベントを提供しています。
Q.仕事のやりがいや達成感
イベントやツアーに参加した県外にお住いの方々が、ツアーなどで紹介したサクランボや三関せりなどの特産品を気に入ってくださり、その生産地である地域全体を応援したいという声をいただくと、とても嬉しいです。
ツアーやイベントの体験が「楽しかった」で終わらずに、旅での出会いをきっかけに、人と人、人と地域とが継続して繋がっていくのを実感したときにやりがいを感じます。
秋田で暮らすことについて
Q.休日の過ごし方
仕事では地域の方々と接することが多いので、休日は家族や一人の時間を大切にしています。
Q.お気に入りの秋田食材
地元の栗駒フーズさんが製造するヨーグルトがイチオシです。おいしいのはもちろんですが、体にも環境にもやさしいところがお気に入りのポイントです。
栗駒フーズさんは、県内陸南部の栗駒山の中腹に広がる栗駒高原内にあり、温泉地として有名な小安温泉峡の地熱エネルギーを利用して、さまざまな乳製品を生産しています。
「旅のわツアー」では、湯沢市の川原毛地獄をコンセプトにしたオリジナルの「地獄の案内人と行くツアー」を運営していますが、栗駒フーズさんでは、ビーツを使用した赤い温泉ヨーグルトを商品開発しており、これをツアー内で「地獄の血の色」と称して紹介することを快諾してくださるなど、柔軟で遊び心のある企業でもあります。
秋田には、ババヘラアイスという有名な氷菓がありますが、これに負けないジェラートを提供するお店もたくさんあります。羽後町の酪農家さんのしぼりたて生乳を使用した「うご・じぇら」や、地元で採れた農産物を活用した横手市の「ジェラテリア シータ」など、その土地の素材を活かして製造するお店が多く、秋田食材をジェラートで楽しむことができます。
Q.大人になって気づいた秋田の良さ
水がおいしいことです。
湯沢市に引っ越してきてお米を炊いたとき、同じお米なのに首都圏で炊いたものより格段に美味しかったのです。不思議に思い考えたところ、水だということに気づきました。湯沢市の水道水の水源は湧水や伏流水・地下水が多く、川の水をくみ上げて利用するのとは異なり、特別丁寧な浄水が必要ない地域が多いようです。
同じお米でも、水でこんなに違いがあるんだと驚いた出来事でした。
Q.だからダメだよ秋田
首都圏の企業向けリモートワークの誘致では、支援金だけではなく、インターネットやシェアオフィスなどの環境がより整備されると良いなと思います。
また起業の際に、特に最初にネックとなる家賃などの固定費の面で、より手厚い補助があればありがたいです。
Q.秋田暮らしの満足度は?
100点満点中80点です。
基本的には満足していますが、あえて言うなら、交通の便が悪く移動に時間とお金がかかることです。
Q.これからのライフプラン
「旅のわツアー」の経営をしっかり安定させ、地域の協力を得ながらお客様に喜ばれるツアー商品を企画し販売しながら、ワーク・ライフ・バランスを保って生活していきたいと思っています。
秋田暮らしに興味のある方へのメッセージ
秋田にはおもしろい「人」がたくさんいらっしゃいます。ぜひ「旅のわツアー」のWebサイトやブログなどをチェックして、探してみてください。そして、「この人がいる場所で暮らしてみたい」「事業を始めてみたい」と思ったら、ツアーに参加し、直接お話を聴いてみませんか?
「人」がきっかけとなる移住のお手伝いができたらいいな、と思っています。