社会福祉法人平鹿悠真会 特別養護老人ホーム悠西苑 赤平 真実(あかひら まみ)さん
出身地 | 青森県 |
---|---|
資格 | 管理栄養士、調理師 |
略歴 | 高校卒業までを青森県で過ごし、大学進学のため宮城県仙台市へ。卒業後は仙台市の保育園で調理員として勤務した後、2010年の結婚を機に湯沢市に移住。現在は、特別養護老人ホーム悠西苑に管理栄養士として勤務。 |
秋田で働くことについて
Q.秋田で働くきっかけ
結婚を機に夫の地元の湯沢市に移住してきましたが、結婚後も大学で学んだことやこれまでの経験を生かしたいとの思いが強かったことから、管理栄養士として働きたいと思っていました。
Q.現在の仕事内容とこれまでの道のり
大学卒業後4年間は、子どもが好きだったことや食に関わる仕事がしたいとの思いから、保育園で子どもたちのお昼ご飯やおやつを作る調理員として働いていました。
現在の管理栄養士としての主な仕事は、約40名の入居者の皆さんに提供する給食の献立等のための栄養ケア計画の作成です。一人ひとりの採血結果、身長、体重などのデータのほか、食事状況や健康状態などの情報を職員間の連携によって総合的に分析した上で計画を作成し、給食を委託している企業と献立の打ち合わせを行っています。
Q.仕事のやりがいや達成感
給食によって、低栄養だった方の栄養状態が改善したり、低体重の方が適正体重に戻るなど、入居者の皆さんが健康な状態に近づいたときに、達成感を感じます。
また、普段はデスクワークが多いですが、入居者の皆さんと、食事の介助の際にふれあえることがうれしいです。このふれ合いを通して健康状態を知ることができるので、入居間もなく元気がなかった方が職員たちに囲まれているうちに、穏やかな表情になり元気になっていく様子を間近で見られたときにはやりがいを感じます。
秋田で暮らすことについて
Q.休日の過ごし方
娘がスポーツ少年団に入り、バスケットボールを始めたので、休日は練習や試合に同行することが多くなりました。私も夫もバスケットボールの経験があるので、家族共通の趣味ができました。
今年からWリーグに参入したアランマーレ秋田の試合観戦も楽しみの一つです。インターネット観戦はもちろん、ホームゲームにアランマーレTシャツを着て応援に行くのが楽しみです。
Q.お気に入りのスポットや秋田食材
湯沢市の「道の駅おがち」に隣接する「小町の郷公園」です。自宅から近いため、子どもたちからみれば「いつもの公園」ですが、小高い丘と芝生、遊具もあるので子どもたちが遊ぶにはもってこいの場所です。公園で遊んだ後は道の駅にある「こまちカフェボスコ」でジェラートを食べるのが我が家のルーティーンとなっています。
お気に入りの食材は、地元が産地の「三関せり」です。秋田ではせりの葉の部分のほかに、根の部分をメインに食べることが多いんですよ。鍋にはもちろん、県南地域ではおなじみの納豆汁にも入れて食べます。最近ではせりを豚バラ肉で巻いて焼くのが好きな食べ方です。
Q.大人になって気づいた秋田の良さ
豊かな食文化は秋田の魅力です!私は青森県の太平洋側出身ですが、やませの影響をダイレクトに受けて米作りに適さない環境であったこともあり、せんべい汁やひっつみ、きんかもちなどといった小麦粉や雑穀を使った郷土料理が多い地域であったのに対して、秋田はきりたんぽをはじめとし、ハタハタ寿司やナタ漬けなどの加工品にまで米を使っています。こうした郷土料理に、秋田の豊かな食文化が現れており、とても羨ましく思います。
Q.だからダメだよ秋田
ダメというほどのことでもないのですが、秋田の子どもたちは標準語っぽい言葉を話すところです。地元の青森に帰ると大人はもちろん、小学生たちも地元のイントネーションで方言を話しているので、時代の流れというより秋田の地域性なのかなと感じています。せっかく自分が生まれた地域の言葉があるのに使わないのは、なんだかもったいないなと思います。
Q.秋田暮らしの満足度は?
100点満点中90点です。
人口減少により、いつまで現状の地域社会を保てるのか不安になることがあります。今は、地域に子どももいるし乗合タクシーで移動もできますが、その後はどうなっていくのか不安です。
Q.これからのライフプラン
現在勤務する職場では、職員への子育て支援がとても充実しているので、とても助かっています。同世代も多いため、日々楽しく働いています。今後も、仕事と子育てを両立しながらここで働き続けたいと思っています。
秋田暮らしに興味のある方へのメッセージ
自然豊かな秋田には豊かな食文化が根付いています。その中で生活しているので、暮らす人にも心にゆとりがあり優しいと感じます。私は秋田に住み始めてまだ10年ですが、素敵な人たちと出会い充実した日々を送っています。
ぜひ、「私の好きな秋田」をたくさん見つけてください!