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羽後交通株式会社 鳥丸 佳代(とりまる かよ)さん

羽後交通株式会社  鳥丸 佳代(とりまる かよ)さん

出身地 熊本県
趣味 カフェ巡り
特技 秋田民謡を歌ったり、踊ったりすること
略歴 小学生まで熊本で育ち、中学生のときに母の故郷である由利本荘市に引っ越し。秋田県立由利高等学校に進学し、民謡部への入部とともに、秋田民謡に出会う。高校を卒業後は、横手市の羽後交通株式会社に就職し、観光バスガイドとして日々の乗務にあたっている。

秋田で働くことについて

Q.秋田で働くきっかけ

 高校に民謡部があり、そこで秋田民謡に出会いました。それまで民謡には漠然としたイメージしかなく、なんとなくダサいものかと思っていましたが、初めて見た部活の先輩たちは皆笑顔で楽しそうだったのと、秋田民謡の特徴である明るい音頭や、お腹に響く迫力に圧倒され、完璧に好きになりました。

 高校で身につけた秋田民謡を通して、秋田の魅力を県外の方々へ伝えることで、秋田の役に立ちたいと思い、バスガイドを志望しました。

Q.現在の仕事内容とこれまでの道のり

 コロナ禍となる前は、4月の花見ツアーにはじまり、修学旅行、夏祭りツアー、西馬音内盆踊り、大曲の花火、紅葉ツアー、かまくらや樹氷のツアーなど、ほぼ毎日バスに乗務して四季折々の観光名所を巡っていました。

 県外からいらしたお客様には秋田民謡を紹介し、県内のお客様には秋田大黒舞を歌います。秋田民謡は明るいものが多いので、手拍子をしてくださったり、中には一緒に手踊りをしてくださる方もいて、大変喜んでくれます。

 コロナ禍の現在は、ツアーがほとんど無くなったことで、乗務しない日は在宅勤務をしています。観光地の新しい施設情報を調べたり、バスの中でお客様に楽しんでいただくためのクイズを考えたり、次の乗務の準備をしています。

Q.仕事のやりがいや達成感

羽後交通株式会社  鳥丸 佳代(とりまる かよ)さん お客様からの感謝の言葉やお手紙が、なにより嬉しいです。これまでいただいたお手紙は、私にとっては大切な宝物で全て手元にあり、時々見返したりしています。

 バスガイドの先輩たちは話の引き出しがたくさんあり、お客様の年代などに合わせてどんなときでもお客様を楽しませるプロフェッショナルな方々ばかりです。私はバスガイドの中で経験が一番浅いので、尊敬する先輩方がいることは大変励みになります。

秋田で暮らすことについて

Q.私のお気に入りのスポット

羽後交通株式会社  鳥丸 佳代(とりまる かよ)さん おすすめしたいスポットは数えきれないですが、秋田には花や植物を楽しめる場所がいくつもあるので、その中から3つご紹介します。

 1つ目は、由利本荘市西目のハーブワールドAKITAです。広大なガーデンに、世界中のハーブやバラ、果樹などが栽培されており、四季を通じて様々な植物に親しむことができます。また、石鹸やキャンドルなどの手作り体験ができるクラフト工房や、ハーブを使った料理などが楽しめるレストランもあり、子どもから大人まで楽しめる場所です。

 2つ目は、美郷町のラベンダー園です。広大な敷地一面がラベンダー色に染まる景色と香りは圧巻です。数種類のラベンダーが栽培されていますが、ここでは美郷町のオリジナル品種である美郷雪花(みさとせっか)を見ることができます。

 3つ目は、秋田市雄和の秋田国際ダリア園です。秋になると広大な敷地に様々な品種のダリアが咲き乱れます。秋田県のオリジナル品種である「NAMAHAGEダリア」もここで開発されたものです。

Q.大人になって気づいた秋田の良さ

 近所を歩いていると、おじいさんやおばあさんが気さくに挨拶をしてくれます。スーパーで食材を吟味していると「この野菜安いわよね」などと、友達みたいに話しかけてくれます。何気ない日常ですが、ちょっとした挨拶で、人の温かさを感じます。

 また、ツアーで秋田内陸縦貫鉄道に乗車した際、沿線にいる方々が車両に向かって手を振ってくれました!子どもはもちろん、仕事中の方から、おじいさんやおばあさんまで、列車が通るとたとえ何かの最中でも手を止めて振ってくれました。こんなことって都会ではなかなか無いことですよね!

Q.だからダメだよ秋田

 秋田にはたくさんの見どころがあるのに、県外の方の中には秋田県が東北のどのあたりにあるのかすら知られていないこともあります。バスガイドの仕事は、お越しいただいた方に秋田の魅力を伝えられますが、その他の方々に伝える機会はなかなかないので、まずは秋田を知って、来てもらえるような取り組みがもっと必要かと感じます。

 私はインスタグラムを通しておすすめスポットを発見することがあるので、もっとSNSで情報を発信すれば、県外の方に興味を持ってもらえると思います。

Q.秋田暮らしの満足度は?

 100点満点中 80点です。

 残り20点は雪よせが大変なことです。私が中学生から高校生までを過ごした由利本荘市と、現在住んでいる横手市では雪の降り方や量が全く異なります。就職して横手に引っ越した際、「車も雪に埋まるから、小さいスコップを積んでおいたほうがいい」と職場の先輩からアドバイスをいただき、子ども用のおもちゃのスコップを用意したのですが、すぐに壊れてしまい、横手の雪の凄さを思い知らされました。

Q.これからのライフプラン

 のどかで時間がゆっくり流れているような秋田は、マイペースな私の性格に合っているなと思います。このまま自分の好きな居心地の良い秋田で、自分らしく成長していきたいです。

秋田暮らしに興味のある方へのメッセージ

羽後交通株式会社  鳥丸 佳代(とりまる かよ)さん 自然の多い秋田県は、四季の移ろいを目と耳と舌、肌で感じることができます。

 秋田県に興味を持ってくださった方や、都会の忙しさから心が疲れてしまった方に、ぜひ秋田にお越しいただいて、自然に癒されながら、秋田の良さを感じていただければ嬉しいです!