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株式会社せん あきた舞妓 緒叶羽(おとは)さん

株式会社せん あきた舞妓 緒叶羽(おとは)さん

出身地 秋田県秋田市
趣味 秋田県内のから揚げ店巡り
特技 秘書技能検定2級、ふるさと検定3級
略歴 幼稚園生のときに父の仕事の関係で秋田から仙台に転居。中学2年生のとき仙台から両親とともにAターン。県内の短大に進学し、在学中にあきた舞妓の見習生に応募。短大の卒業とともに、株式会社せんに入社し、現在はあきた舞妓として活動中。

秋田で働くことについて

Q.秋田で働くきっかけ

 幼少期から新日本舞踊を習っており、舞妓への憧れがありました。中学校の卒業とともに、京都で舞妓になることを真剣に考えたこともありましたが、大好きな秋田を離れたくない思いがあり、秋田市内の高校・短大に進学しました。そんな短大生のときに、あきた舞妓を復活させた今の会社のことを知り、自分もそこで働きたいと強く思い応募しました。

Q.現在の仕事内容とこれまでの道のり

株式会社せん あきた舞妓 緒叶羽(おとは)さん 入社することが決まってからは、学生生活と並行し見習い期間を設けていただき、裏方の仕事や、さまざまなお稽古などの経験をしました。

 約1年3カ月の見習い期間を経て、現在はあきた舞妓として劇場での公演のほか、お座敷出向やメディアへの出演などを行っています。また、より芸を高めるためにも、舞踊、三味線と唄、茶道などは常に稽古をしています。

 その他、予約管理や発注などのバックオフィス業務にも携わっています。

Q.仕事のやりがいや達成感

 お客様と接する機会が多く、その場で反応をいただけることです。劇場公演やお座敷出向はもちろんですが、老人福祉施設を訪問すると、お孫さんの姿を私に重ね涙を浮かべる方や、私の手を取り名残惜しそうに離さない方などがおられます。そのようなときに秋田でこの仕事をやってて良かったと、やりがいを感じます。お客様との出会いには、日々感動があります。

 こうしたお客様と接する仕事とは別に、日々お師匠さん方から色々なお稽古をつけていただく中で、自分を高められていると実感できることも、とても嬉しく思っています。お師匠さんはそれぞれの道の専門家であり、立ち振る舞い、生き様全てが勉強になりますので、そのような方々から直接お稽古をつけさせていただけるということは、大変貴重な機会を得られていると感じています。

秋田で暮らすことについて

Q.私のお気に入りのスポット・秋田食

千秋公園 あきた舞妓の劇場がある千秋公園がお気に入りスポットです。千秋公園は、江戸期には久保田城という佐竹氏の居城があった場所で、秋田市内の中心市街地にありながら、自然豊かな公園です。どの季節も素晴らしいですが、あたたかく緩やかな風が、色とりどりの新芽を優しく揺らす新緑の季節が私は好きです。

 お気に入りの秋田の食はババヘラアイスです。好きが高じて、かんざし職人さんに特別にお願いして、ババヘラアイスのバラ盛りの花かんざしを作っていただきました。

 また、主に花街で行われる「節分おばけ」という仮装行事があるのですが、ある年の仮装テーマが「もし自分があきた舞妓をしていなければ何の仕事をしていたか」で、私はババヘラアイスの売り子さんの制服をお借りし変装しました。

Q.大人になって気づいた秋田の良さ

かんざし 銀線細工や樺細工など、繊細で素敵な伝統工芸品がたくさんあることです。秋田では、どこの家にも樺細工の茶筒があったりするものですが、学生のときは気づかなかったのに、大人になり周りが見えてくると、伝統工芸品を身近な道具として使っている秋田の豊かさに気づかされます。

 こうした秋田の良さをもっと知るきっかけとして、秋田ふるさと検定を受検し、これまで自分が知らなかった秋田の良さをより多く知ることができました。

Q.ここが素晴らしいよ秋田

 素晴らしいところはたくさんあります。例えば空気がきれい、温かい人が多い、おいしい日本酒がたくさんあるなど。

Q.だからダメだよ秋田

 秋田はいいところがたくさんあるのに、あまり知られていないと思うので、もっと発信するべきだと感じています。「〇〇があるから秋田に行こう。」の、〇〇をもっと知ってもらえるきっかけが増えるといいなと思っています。

Q.秋田暮らしの満足度は?

 とても満足しています。120点。

Q.これからのライフプラン

 いずれは芸者になりたいと思っています。また、結婚し家庭も築きたいです。そのためにも、人生のステップに合わせて、自分たちが働きやすい職場環境を作っていきたいと思っています。

 また、株式会社せんでは、若い方々を対象に、秋田愛を育むことを目的として和の作法やふるさとの知識のほか、土地の踊りなどを学べる教室を開催していますが、この教室の運営に携わることで、若者の秋田離れを食い止めることに貢献できればと考えています。

秋田暮らしに興味のある方へのメッセージ

株式会社せん あきた舞妓 緒叶羽(おとは)さん 田舎で何もないと思われがちですが、最近では自然以外にもおしゃれなカフェやリノベーションした施設などがとても増えています。身近に自然もありつつ、娯楽もあるので、生活する環境として私はとても気に入っています。都会には都会の良さがありますが、秋田には秋田ならではの良さがたくさんあります。秋田で暮らしながら、秋田の良さを知り、自分に合ったライフスタイルを見つけていく楽しさもあるのかな?と思います。