株式会社秋田魁新報社 田村 璃子(たむら りこ)さん
出身地 | 秋田県秋田市 |
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県外在住経験 | あり |
趣味・特技・資格 | 休日のドライブ、道の駅めぐり |
略歴 | 2017年に地元大学を卒業し、県内の新聞社に就職。本社での地域報道、地方支局勤務を経て現在は司法担当として事件や事故の取材にあたる。 |
秋田で働くことについて
Q.秋田で働くきっかけ
秋田県内で生まれ育ちました。大学は秋田市雄和にある国際教養大学に進学し、大学の竿燈会で活動していました。他大学や地元の町内会との練習などで、様々な地域や大人との交流を経て、秋田に対しての視野が広がりました。「秋田には興味深い活動をしている人がたくさんいる」、「そういう人をもっと知りたい・紹介したい」という気持ちが入社の動機です。
Q.現在の仕事内容とこれまでの道のり
入社してから1年間は司法担当の記者として秋田市内を中心に取材を担当した後、大仙市で勤務し、地域に根差した取材を担当しました。現在は再び司法担当として事件や事故を取材しています。
1年目に比べると、発生した事案の背景を掘り下げたり、読者に注意を呼び掛ける記事を書いたりすることが増えています。また、入社して4年目なので、後輩をフォローする役割を担うこともあります。
Q.仕事のやりがいや達成感
自分が書いた記事を「読んだよ」と読者の方々に声をかけてもらえると、やはりうれしいです。また、上司や先輩と何度も改良を重ねながら書いた記事が掲載され、新聞となった日には、特に達成感を感じます。
心に残っている出来事、特に自分の仕事に意味を感じたのは、入社1年目に性暴力に遭われた方に取材したことです。口にしたくないような経験の取材に応じてくださったことへの敬意とともに、それを記者として受け止める責任をひしひしと感じました。新聞は、記者を介して文字となり、読者に届きます。その方が使った言葉とは異なるものかもしれないけれど、今この話を聞いている「私」しか知り得ない声の表情、雰囲気などを、記事にして読者に届けることの重責と記者としての仕事の意味を強く考えた出来事でした。
秋田で暮らすことについて
Q.休日の過ごし方
ドライブを兼ねて道の駅を訪問し、新鮮な野菜をたっぷり購入します。
県内にはたくさんの道の駅がありますが、地域によって特産品や旬も異なり、同じということがなく飽きません。また、自分と同じように道の駅に来ている方々たちの様子を眺めるのが好きです。新鮮な野菜や手作りの食品などを選んでいる方は、どこか幸せそうです。
休日に道の駅で購入した野菜は、平日に自分で食べる分だけを料理しながら、少しずつ食べ進めることが多いのですが、おいしさが長持ちしている気がします。やはり、採れたて野菜は鮮度がよく、おいしいのだと感じています。
Q.大人になって気づいた秋田の良さ
学生時代は交通手段などが限られていたので、秋田は何もないと思っていました。しかし、社会人になり、多少の自由が出てくると、海や山がすぐそこにあるので、キャンプやバーベキューなど、自分たちの工夫次第でいつでもできる楽しいアクティビティがたくさんあることやおいしい居酒屋がたくさんあることに気づきました。
Q.だからダメだよ秋田
県外の方に、秋田のおすすめスポットなどを聞かれたときに、「秋田にはなんにもないよ」などとネガティブな発言をしてしまう方を時折見かけますが、「秋田のココがおすすめだよ」と一人でも多くの人が言えたら、もっと良くなる気がします。また、子どもたちが自分の住んでいる秋田県の良さに気づくには、親などの身近な大人が楽しくイキイキ働いているなど、生活そのものを楽しんでいる姿を見せていくことが大切なのかなと思っています。
Q.秋田暮らしの満足度は?
100点満点中90点です。本当は100点なのですが、あとの10点は伸びしろへの期待点です。不安に思うことは、考えてみたのですが、特にありません。
Q.これからのライフプラン
仕事を続けながら、いずれは家庭を持ちたいと考えています。
秋田暮らしに興味のある方へのメッセージ
県民からの前評判は様々あると思いますが、実際に暮らしてみると「意外といいじゃん」、「楽しいじゃん」と思えることがたくさん見つかると思います。
若い世代が中心となってイベントを企画したりお店を開いたりなど、最近は新しい取り組みも増えてきているように思います。ぜひ、自分の目で見て、足を運んで確かめてもらえたらいいなと思います。