柏谷美貴さん(Ane Komachi・アネ コマチ)
2016年2月23日
活動内容とそのきっかけ
2014年12月、秋田市が主催する6次産業化の研修に参加した6人が意気投合して女性農業者のグループを結成し、現在は9名で活動しているそうです。メンバーは20代後半から40代前半の世代の女性たち(あねさん、あねっちゃ)が中心だったことから「Ane Komachi」と命名したそうです。
メンバー全員が生産者であり普段は各自、家業である農作業、加工に従事していますが、グループとしては、直売や農産物を使用して加工品の試作、販売のほか、だまこ鍋の手作りや、ケーキのデコレーション体験などのイベントも企画しているそうです。
6次産業化に向けて活動することで、農業の新たな可能性、魅力を多くの人に伝えることが目標だそうです。
Ane Komachiの活動を通じて感じること
「力仕事も多く、男性中心となりやすい農作業の現場だが、六次産業は女性達が中心となって意思決定ができ、自分の思いを形にできる場。(Ane Komachiとして活動することで)農家で働く女性たちが仕事のやりがい、達成感を感じ、モチベーションをもって仕事に従事できているのでは」と代表の柏谷さんは話してくれました。
「農家は家族経営が多く、外部とのコミュニケーションがとりづらいけれども、Ane Komachiを結成したことで、自身も外に出る機会が増えた」とも話してくれました。
同業の同世代の女性が集まるため会話も弾み、農業者ならではの悩みなども共有できるとのことです。柏谷さんは「大学生の友達と過ごしているような感覚。リラックスできるし、息抜きにもなる。」とも話し、情報交換や協力作業以外の効果もあると感じているそうです。
今後への展望
将来的にはAne Komachiのブランドとなるような商品を県外にも発信していくことで、生産者と消費者を結びつけ、高齢化している農業に少しでも興味、魅力を感じて頂けるよう活動していくそうです。さらには、「小さい子供がいる農家の女性がどんどん外に出て活躍できるよう、子供と一緒に参加できる企画を作ったり、子育て世代の女性たちが動きやすい環境の提供も目指していきたい」と話してくれました。