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ヨーガインストラクター 高橋広子さん(湯沢市)

東京から秋田へ帰郷

ヨーガ教室の様子 高橋広子さんは、現在県南地域(主に湯沢市・横手市)でヨーガインストラクターとして働きながら、県が地域での男女共同参画を推進する人材として養成している「あきたF・F推進員」の一人としても活動しています。

 高橋さんは体調を整えるためヨーガ教室に通ったことをきっかけに、20代でインストラクターの資格を取得。都内の会社に勤めながらヨーガ教室を受け持っていましたが、「ヨーガの素晴らしさをもっと広く伝えたい」という想いから、会社を辞めてインストラクターに専念することにしたそうです。
 東京で5年間ほどインストラクターを続けていましたが、「親の近くにいてあげたい」という思いと、「東京よりも、秋田で生活するペースが自分に合っている」と感じる気持ちが大きくなり、平成3年に地元である湯沢市に帰郷されました。
 「ヨーガの仕事はどこにいてもできる」と考えて帰郷した高橋さんでしたが、当時の秋田県ではまだヨーガの知名度が低く、苦労をされたそうです。新聞への折り込み広告などを利用して教室開催を周知したことで、徐々に出張ヨーガ教室の依頼なども増え、現在の生徒数は約70人に上ります。
 高橋さんのヨーガ教室では、ヨーガのポーズをとるだけでなく、瞑想、呼吸法・聖典学習を行うことで、身体の健康面だけではなく「心の学び」も取り入れています。また近年、心身症の方が増えてきていることから、一人ひとりへより深い対応ができるように、ヨーガ療法士(※1)の資格を取得しました。

地域のためにできること

 ヨーガによる「心と身体を整える効果」は、厚生労働省の統合医療分野のWebページで紹介されるなど、全国的に注目されています。高橋さんは、「生涯を通じた男女の健康づくり」「健康寿命日本一」を目指す秋田県において、ヨーガの「心と身体を整える効果」を広く周知していくことが地域の力になると考え、活動されています。

ヨーガ教室の様子 また、インストラクターを続けている中で、仕事の他に地域のために何かできることはないか、と考えるようになった高橋さん。湯沢市の広報で「あきたF・F推進員」の募集を見つけ「これなら自分でもできるかもしれない」と思い立ち、研修を受けたことで、平成23年に推進員に認定されました。
インストラクターとしての“ヨーガの普及”と、推進員としての“男女共同参画の意識醸成”は、女性が元気に活躍できるという共通点があると考える高橋さん。市町村が実施する各種事業において、男女ともに平等で明るく元気に過ごすための係わりや役割を講話するなど、ヨーガと男女共同参画を組み合わせたスタイルで普及に取り組まれています。
 こうした地域住民の心身の健康づくりと、男女共同参画社会実現のための取組を一体的に取り組まれてきたことが評価され、平成30年度には「秋田県男女共同参画社会づくり表彰」を受賞されました。

今後の取組について

インタビューに応える 高橋広子さん 高橋さんは3年前から、参加費を国内外の被災地へ送る「国際ヨーガの日」のチャリティーイベントに参加しています。このイベントの県内での認知度はまだ低く、参加者が少ないことから小規模な開催にとどまっているそうです。
 「チャリティーイベントは、自身の健康を整えながら、社会貢献もできる素晴らしい機会です。もっとヨーガの魅力をPRして、多くの人に参加していただけるようにしていきたい」と今後の取組への意気込みを話してくれました。

(※1) 詳しくは、下記の「一般社団法人日本ヨーガ療法学会」ホームページをご覧ください。

日本ヨーガ療法学会 認定ヨーガ療法士
ラクシュミー ヨーガスクール

●秋田県湯沢市北荒町 3-6
●電話 090-5357-1009
https://www.yogatherapy.jp(一般社団法人日本ヨーガ療法学会)