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道の駅あきた港 駅長 武藤正子さん(秋田市)

道の駅あきた港 駅長 武藤正子さん

駅長になるきっかけ

 平成27年4月のリニューアルオープンに合わせた駅長の公募で選考され就任した武藤正子さん。駅長への応募は、就任前の秋田県観光振興課の職員のときに、平成24年から3年間、秋田デスティネーションキャンペーンなどに携わるなかで感じたことがきっかけとのこと。その当時は、道の駅を利用しながら旅行するのがブームでしたが、旅行代理店に秋田市の「道の駅あきた港」を紹介してもなかなか取り上げてもらえませんでした。その理由は、認知度の低さや、県央エリア外に人気の道の駅があることだと考え、県央エリアの観光を盛り上げていく上でも「道の駅あきた港」を魅力的な観光コンテンツに磨き上げなければいけないと思ったそうです。このように感じていた時に、タイミングよく駅長の公募が行われたとのこと。観光振興の仕事に携わるなかで、今後取り組みたいことが明確になっていた時期でもあったので、駅長への応募を決めたそうです。

 秋田市出身の武藤さんは、大学進学とともに上京し、卒業後は東京のイベントやプロモーションのコンサルタント会社に22年間勤めたそうです。退職を機に秋田市に戻り、平成24年から県の職員になりましたが、「民間で培った知識や経験が活かせると思いましたし、駅長の仕事に就くことでさらに活かせる立場になれると思ったので、県職員を辞めることに不安は全くなかったです」と話してくれました。

駅長という仕事

道の駅あきた港 駅長 武藤正子さん 「道の駅あきた港」は、ランドマークの「ポートタワー・セリオン」、植物園がある「セリオンリスタ」、多目的ホールがある「セリオンプラザ」の3つの施設で構成され、スタッフは総勢30名ほど。駅長の仕事は、施設のプロモーションのほか、シフト制で働いているスタッフ同士の橋渡し役がメイン。「お客様に知ってもらう、来てもらうという仕事は私がするので、お客様がもう一度訪れたくなるようなサービスを提供してほしい」とスタッフにつねづね話しているそうです。

 その効果もあってか、就任2年目には、世界最大級の旅行コミュニティサイトが行う『旅好きが選ぶ全国道の駅ランキング』において全国10位、東北で1位に選ばれました。「物産館や農家レストランを作ったり、テレビで紹介され全国的に有名になったレトロなうどんそば自販機を誘致したり、様々な取組を行ってきました。また、実際に利用してもらったお客様からの感想をもとに改良を重ねてきたので、その結果が評価されてうれしいです」と武藤さんは話してくれました。

ワクワクする施設

道の駅あきた港 駅長 武藤正子さん 武藤さんが駅長に就任した2年目以降の平成28年から、3年連続で年間来場者数100万人超えを達成しているそうです。「県都秋田市にとって秋田港は大切な観光コンテンツです。秋田港と言えば、「道の駅あきた港」と思ってもらえるように魅力的な施設にしたいです。もっとたくさんの方々が来てくださるワクワクする施設にしていけるよう、これからも取り組んでいきます」と語ってくれた武藤さん。人の役に立ちたいと思っている人に向けて「自分が誰かのためにできることは何かを自己分析することが大切です。それが見つけられたら、あとは邁進するだけです」とメッセージをくれました。

道の駅あきた港

●住所 秋田市土崎港西一丁目9-1
●電話 018-857-3381
●HP http://www.selion-akita.com/