リネシス株式会社(秋田市)
2019年2月5日
子育て世代が働きやすい職場
リネシス株式会社は不動産売買、賃貸仲介、住宅建築などの事業を行っており、平成30年12月現在で男性21名、女性33名の従業員が働いています。女性従業員が多い理由については、限られた時間の中で最大限のパフォーマンスを発揮しようとする子育て世代が働きやすい環境の整備に取り組んだことにより、自然に多くなったとのこと。「女性が多いと職場が華やかで雑談の多い会社になり、明るい雰囲気が醸成されます。また、子どもがいるっていいなぁと独身社員に思ってもらえるきっかけにもなればいいですね」と代表取締役の森裕嗣さんは話します。
この取組のきっかけは平成25年頃。会社をより成長させていくためには人材の確保が必要不可欠と思い、まずは未経験者が働ける体制を整えました。未経験者でも、他社とは競合しない商品開発を行ったことでしっかりと業績を上げられたことから、次に子育て世代が働きやすい体制を整えたところ、女性従業員が多くなったそうです。現在も、男性や女性の区別のほか配偶者や子どもの有無にも関係なく、いろんな人が働ける会社にしていこうと取組を進めています。
ユニークな制度
同社では、休暇が取得しやすく、働きやすい環境づくりを進めるために、従業員の要望をもとにユニークな制度を導入しています。その一つが、サッカーJ3のブラウブリッツ秋田のスポンサーになっている同社ならではの休暇制度で、試合がある土曜、日曜日勤務の従業員が応援に行けないのは残念だという女性従業員の要望に対応し、ホームゲーム観戦休暇を創設しました。また、勤務日の土曜、日曜日にプロポーズをするための休暇制度として、プロポーズ休暇も設けています。この休暇を利用した従業員はこれまでいないそうですが、働きやすい環境が整い仕事もプライベートも充実することで、利用を考える従業員が出てくることを期待しているそうです。
休暇制度の他にも、勤続2年以上の従業員を対象として、子どもの誕生、小学校入学、中学校入学、高校卒業の節目に、子ども1人につき5万円の支援金を支給する制度があるそうです。「従業員にとって大切な節目に、会社が関わっていないことが寂しいと思ったので」と森さんは話してくれました。
安心して、長く働ける環境
同社では、平成28年11月に従業員であれば誰でも利用できるキッズルームを社内に設置しました。森さん自身も3児の父親だったことから、共働きの従業員が子どもを学童保育施設や保育所等へ送り迎えするのは大変だと感じたのがきっかけだそうです。「朝、子どもを送ってから出社する手間がなくなり、いつでも子どもの様子を見られるので安心して仕事ができます」と利用している従業員の方は話してくれました。営業部企画・販促課の仙北谷朋子さんは「同僚の子どもが会社にいることで、すごく楽しい雰囲気になっています。非常に活気のある会社です」と語ってくれました。
また、正規雇用の従業員のみが対象となる福利厚生の取組ではあるものの、自社商品のセミオーダー新築住宅を一定期間の賃貸により住むことでマイホームに転用できる制度を導入しています。
このように従業員が安心して、長く働ける環境を積極的に整えている森さんは、今後の展望として「専門の保育士がいる事業所内保育施設を設置したいです。また、福利厚生制度を充実させ、従業員に限らず、従業員の子どもをも対象とした福利厚生の取組を設けてみたい」と話してくれました。
リネシス株式会社
●住所 秋田県秋田市広面字屋敷田311-1
●電話 018-893-5040
●HP https://www.renesys.co.jp/