コマド意匠設計室 柳原まどかさん(北秋田市)
2018年3月30日
つながりを生み出す空間づくり
コマド意匠設計室は北秋田市で空間設計をメインとしたデザイン業務を行っている設計事務所です。代表の柳原さんは、約6年間都内の設計事務所で働いていましたが、群馬県での景観デザインプロジェクトをきっかけに、地方で働くことに興味を持ちました。そして同じ業種の人としか繋がりが持てなかった自分が、地元秋田での人との繋がりを期待して、大館市で活動するアートプロジェクトを行っている団体で働くことにしたそうです。その時に休憩所として開放されていたオープンスペース式の事務所の雰囲気を体感し、自分の事務所でもそうしたいと感じて、現在の事務所は、オフィス、休憩所、ドリンクスタンドを併設するコミュニティスペースの役割ももたせているそうです。
若い女性が少ない環境
「近所の会社の人との出会いや、地域活動などから新たな仕事につながることも多い」と話す柳原さん。「若い女性が少ないから、みんな面白がって話しかけてくれるんです(笑)」とも。
建築業は男性比率が高い業種なので男性が多い場でも抵抗は無いとのことですが、とくに自分以外が年配男性ばかりの会議だと、周りの意見に流されてしまいそうな時もあると言います。女性が少ないという環境では、目立つことを逆手にとろうと考えて、できるだけいろいろな場所に顔を出して、面白がってくれる知り合いを増やそうとしているそうです。
「性別の違いだけではなく年代や職種など多様な人の意見が入ることで、いろいろな目線が生まれて、豊かなものができると思う」と話してくれました。
人とのつながり
元々は一人でなんでもやりたいほうだと思っていましたが、最近ようやく他の人に頼ることを始めたという柳原さん。自分には無いスキルがあるひとに、相談したり、お願いしたり、一緒に物事を進めたり、ものをつくることで仲良くなり、一人でやる時よりも盛り上がったり、そこから新たなつながりが生まれることもあるそうです。
「人とのつながりは生活するにしても仕事をするにしても一番大切だと思う」と語ってくれました。
コマド意匠設計室
●秋田県北秋田市松葉町3-18 community station KITAKITA内
●URL https://www.komado.org/