平成29年度秋田県女性の活躍推進企業表彰受賞 秋田ふるさと農業協同組合(横手市)
2017年12月1日
職場が一体となった推進
秋田ふるさと農業協同組合では、平成29年9月現在で男性314名、女性270名の職員がおり、法改正等や社会情勢の流れ、同組合長からの力強いメッセージ、子育て世代の職員の増加などをきっかけに、現在、女性の活躍推進に向けた取組を進めています。
特に平成25年以降、出産する職員が増加し、1年間の育児休業を取得する職員がほぼ100%となっているとのことで、総務部長の小西勇さんは「育児休業中は収入が育児休業給付金だけになるのですが、これについての改善提案が役員や管理職から出されるなど、職場全体で推進する雰囲気となっています」と話してくれました。
女性の活躍推進に向けた取組
具体的な取組内容として、一般職員が職場から受け取るお知らせに加えて、育児休業中の職員にはスムーズな職場復帰につながる情報や独自のお便りを送り、現場から離れていても少しでも職場が近く感じられるような工夫をしています。また、就学前の子育て世代の職員や育児休業中の職員を対象に「ふるさとくるみん塾」というみんなが集える研修を開催しています。また、今後の取組として、この塾のメンバーに加え、管理職を含めた次世代のリーダーになる世代を交えて、タテの繋がりができるような女性職員向けの研修も計画しているそうです。
その他ではノー残業デーを徹底していたり、毎月1回は業務で使用しているパソコンの点検日として、17時30分以降は職場すべてのイントラネットをオフにしているそうで、総務部人事課の戸松志津子さんは「強制的に仕事ができない職場環境をつくることで、職員一人ひとりが自分の仕事の進め方を考えるきっかけにもなっています」と話してくれました。
働きやすい環境
入社10年目で、現在2回目の育児休業を取得中の伊藤夏子さん。職場の環境については「子育て世代でもとても働きやすい職場です」と話します。同世代で子育て中の同僚職員がたくさんいて、悩みの共有や相談ができるので心強いとのこと。さらに子育てを終えた先輩職員からのアドバイスも多く、職場全体で子育て中の職員をサポートする雰囲気があるそうです。伊藤さんは「自分も先輩にしてもらったように、これから子育てをする後輩にアドバイスができる先輩になりたいです」と語ってくれました。
今後の取組について
これまで誕生日特別休暇を設けていましたが、これに加え、子どもの誕生日や家族の記念日も特別休暇として1日休める制度を検討しているそうです。また、出産祝い金の増額、定年延長なども検討しており、職員が働きやすい職場づくりに向けて日々取り組んでいます。
小西さんは「子どものことは一生に一度。だから子どもを優先して欲しいので、そのためのバックアップを職場全体でしていきたいです」と話し、戸松さんは「働くママさん職員が増え、女性の活躍推進に向けた取組を楽しんで行っています」と語ってくれました。
秋田ふるさと農業協同組合
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●HP http://www.akita-furusato.or.jp/