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JR角館駅長 井上勝子さん

JR角館駅長 井上勝子さん

入社から駅長になるまで

 平成29年7月1日にJR角館駅長に着任した井上勝子さん。JR東日本秋田支社発足後に採用された女性社員として初めての女性駅長となるそうです。

 高校3年時の進路相談で就職担当の先生から「JR秋田支社が女性社員を初めて募集しているから、挑戦してみないか」と勧められたのが入社のきっかけ。高校時代は自転車通学だったので列車に乗る機会がほとんどなく、列車というとどこか旅行に出かけるというイメージしかなかったそうですが、JR東日本について勉強し、憧れを持ったそうです。

 入社して最初の配属先が大曲駅の旅行センターで、窓口カウンターでお客さまのチケットの手配や旅行の相談業務などを行っていました。その後も異動をしながら長年、旅行事業の業務に関わっていましたが、「いずれは私たち世代が会社を担っていかなくては」との思いから昇職試験を受けていたこともあり、平成26年7月に秋田駅で鉄道の運行管理などを行う助役に着任されました。

 その後、秋田県の観光拠点である角館で、おもてなしの心を持ったサービスができるようにと期待され、角館駅長に着任されました。

駅長という仕事

JR角館駅長 井上勝子さん 駅全体のマネジメント業務として、安全安定な輸送サービスの提供をはじめ、社員のまとめ役になり、まごころ込めたサービスを全社員がお客さまに提供できるようにするのが駅長の仕事だそうです。そのため、日頃から社員とのコミュニケーションを大切にしていて、朝出勤したら昨日の状況を聞いたり、世間話をしながら、和気あいあいとした雰囲気の中で仕事ができる環境づくりに気を配っているとのこと。「常にお客さまと社員の安全を考えないといけないので、責任は重大です」と井上さんは話してくれました。

 そして、駅長になったことで各種会合に出席する機会が増え、地域の方との交流の場が多くなり、お客さまだけでなく、地域の方とのふれあいも大切にしているそうです。

家庭との両立

 井上さんは「祖父母が健康で子どもの面倒をみてくれました。家族の協力なしでは両立はできませんでした。家族には大変感謝しております」と語ります。さらに会社の有休制度を活用し、学校行事にも参加でき、「私は恵まれていました」とも話してくれました。家族のサポートがあっての両立ということで、休日には家のことをできるだけ行うようにしているそうです。

これからの目標

JR角館駅長 井上勝子さん 「まずは初めての駅長業務を全うして、これからの女性駅長にしっかりとバトンを繋げていくことです」と井上さんは話します。入社当初はずっと一般社員で良いかなと思っていたそうですが、昇職試験を受け、その後、助役、駅長など管理職としてマネジメント業務をすることで、社員の成長を間近で見られたり、慕われ、頼られることで、今の仕事に魅力を感じているとのこと。最後に「とても働きやすい職場なので、定年になるまで働き続けていきたいです。将来はチャンスがあれば秋田駅長に(笑)」と語ってくれました。

JR東日本秋田支社 角館駅

●仙北市角館町中菅沢14
●電話 0187-53-2612
●HP  http://www.jreast.co.jp/akita/