大館市立長木小学校 エゾポッポくらぶさん
2017年8月17日
活動のきっかけ
平成18年にPTA活動の一つとして立ち上げた「親慈塾(おやじじゅく)」が始まり。PTA活動には母親が多く参加していたそうですが、父親の参加が少なく、当時のPTA会長と校長先生、教頭先生で話し合い、父親が中心となって企画を立ち上げたり、運営する機会を作ろうとしたことが活動のきっかけです。
平成28年度からは進学先の中学校で一緒になる有浦小学校、桂城小学校にも声を掛けたほか、地域の方々も巻き込み、活動の幅を広げてきたこともあり、平成29年4月に名称を現在の「エゾポッポくらぶ」に変更しました。会の名称は、長木小学校の敷地内に市内ではあまり見られないエゾタンポポの群生地があり、それを守っていこうという活動の「エゾタンポポプロジェクト」に由来していて、「エゾポッポ」とは児童が考えたキャラクターの名前だそうです。
活動内容
夏と冬にそれぞれ1回ずつ、年2回の活動を11年間続けています。
夏には近くにある県立大館少年自然の家を拠点に、カヌー遊び、川遊び、焼肉やカレーなどを作る野外炊飯などをしているそうです。校長の六部勇二先生は「この場に行くとお父さん達が大活躍するんですよ」と話し、教頭の北林孝男先生も「お父さん達が煙の中、子どもに薪のくべ方を教えている姿はとっても良いですよ」と語ってくれました。
冬には雪遊び、ソリ遊び、そして地元公民館に協力してもらい餅つきを行い、みんなでその餅を食べるということをしているそうです。
活動を通じて良かったところ
年2回の活動を通じて、父親同士の交流機会が増えて、親睦が非常に深まっているそうです。また、子どもが1年生になったばかりの若い父親の参加もあり、父親同士でも幅広い年代で交流を深めることができているようです。「こうした交流を通じて、小学校の伝統が次の世代に引き継がれている感じがしています」と北林教頭は話してくれました。
そして、子どもたちもこの活動を非常に楽しんでいる様子で、父親が一生懸命にボートを引っ張ってくれたり、野外炊飯などを慣れた手つきでこなす姿を見て、素直に「お父さんすごい、お父さんかっこいい」と思う子どもがたくさんいるそうです。さらに六部校長は「これをひと家族でやるのではなく、たくさんの家族でみんな一緒にやることがいいですよね」とも語ってくれました。
お父さんが活躍できるPTAの場
これからの活動については、「これまで無理なく、自分たちでやれる範囲で活動を行ってきたので、特に大変だと思ったこともなく、このペースでこれからも活動を継続していけるようにしたい」とのこと。さらに、毎年でも参加したくなるプログラムを提供できるように、運営委員会を中心に工夫をしていきたいそうです。最後に六部校長は「このようにお父さんが活躍できるPTAの場があることが本当に良いと思います」と話してくれました。
大館市立長木小学校
●大館市上代野字八幡岱45
●電話 0186-48-5158
●HP http://www.oodate.or.jp/school/nagaki/