2016年2月21日

女性の現場監督という仕事について

　北秋田市出身で現在、株式会社佐藤庫組に勤める岩渕安寿子さん。県内でも珍しい女性の現場監督として、男性ばかりの仕事場で活躍しています。

　「現場監督とは工期管理や役所との調整対応など、担当した工事が期日までに安全に完成するよう管理する仕事。父親の影響もあり、土木関係の仕事に興味を持っていたので、地元の高校を卒業後、株式会社佐藤庫組に入社し13年目になります。入社当初は屋外での仕事がほとんどだったりと、体力的に大変な時期もありましたが、会社が現場監督になるための資格取得を助成してくれたり、周りの社員のサポートもあり、現在は育児休暇を取りながら、週3日程度、現場監督のサポート役として仕事をしています。」と話してくれました。

仕事と生活を両立するために

　「現在子どもは3人で、1人目が生まれた時から現場監督として働いています。子育てしながらでも働きやすい環境づくりなど、会社からは様々な形でサポートしてもらっています。時間に追われる日々なので仕事と家庭の両立は大変ですが、休日に育児、家事を一緒にやってくれる夫にも感謝しています。自分一人だけの力では不可能なことなので、周りの人の力を借りながら何とか両立させています。」

この分野に進むことを目指している人たちへ

　「最近、この業界に若い人が増えてきているように感じていて、それが非常にうれしいです。この仕事はモノづくりの過程がわかりますし、担当した工事が完成した時の充実感は何事にも代えがたい経験です。女性の人たちにも現場の仲間たちと楽しく仕事ができるこの業界に、どんどん挑戦して欲しいです。」と岩渕さん。

　岩渕さんは今後の目標について、「現在は土木、舗装施工管理2級の資格を持っていますが、ぜひとも1級の資格を取得したい。」と話しています。

株式会社佐藤庫組

●秋田県北秋田市木戸石字川下32
●電話　0186-78-2154
●HP　http://www.satokura.co.jp/